不妊治療とは?治療の流れは?気になる治療費や病院の選び方!
【医師監修】思うように子供に恵まれないカップルは年々増加しています。しかし日本では、不妊治療はまだまだ浸透していないのが現状です。そのため不妊治療に対する疑問も多いことでしょう。ここでは「不妊治療の内容や流れ」「病院の費用」「選び方」に関する知識を紹介します。
不妊治療のやめどきはいつ?
残念ながら、不妊治療を受けても妊娠できない女性もいます。そうした人は、治療のやめどきも考えなければなりません。年齢を区切りに不妊治療のやめどきを決める人もいるでしょう。またあらかじめ費用を決めておいて、やめどきを考える人もいるかもしれません。医師の側からみると、基本的に治療開始から2年を「やめどき」の目安と考える人が多いようです。
これは、不妊治療を始めて高度な治療へと進むまでの期間をもとに考えています。最初の検査から不妊治療の流れに沿って体外受精に至るまで、通常は2年かかるのです。
体外受精を始めるまでに妊娠できれば、不妊治療はそこで終了です。しかし、タイミング療法や排卵誘発剤などによっても妊娠できなければ、体外受精を行います。そのタイミングが治療開始から約2年。体外受精でも妊娠できないときは、つらいでしょうが、不妊治療の「やめどき」を考えたほうがよいでしょう。
不妊治療、病院を選ぶポイントとは?
不妊治療しようと決意したものの、どの病院を選んだらよいのか迷う人もいるでしょう。そんな人のために不妊治療をする病院を選ぶ時のポイントをご紹介します。
通院しやすい病院
不妊治療が進むにつれ、排卵の時期やホルモンの変化、注射や薬剤投与のタイミングに合わせて病院に通わなくてはならないことも増えてきます。不妊治療が終了するまでの期間、病院に通院しなければならないことを考え、受診先を選びましょう。自宅や勤務先から通いにくい場所にある病院や遠距離の病院では、心身ともに負担を感じるようになります。
精神面や身体的なストレスも不妊の原因の1つです。通院するのに交通の便が良い病院や、近場の病院を選ぶほうがよいでしょう。
カズヤ先生
産婦人科医
特に高度不妊治療〜体外受精の流れで治療していく場合、投薬や診察などで頻繁に病院に通う必要が出てきます。 あまり遠いと、負担になりますので通いやすい病院を選択すると良いでしょう。 また病院によっては自己注射の研修を経て、注射は自分で出来るようにしている所もありますので、ホームページなどで 確認してみましょう。
病院の形態
不妊治療をするにあたり、自分が望む治療が受けられる病院であるかは大切なポイントです。必要な設備が整っていて、不妊治療に対し前向きに向き合ってくれるかを確認しておきましょう。また、主治医を信頼できることも重要です。
どんなことでも相談でき、疑問にはきちんと答えてくれる医師がいる病院を選び、安心して不妊治療に臨みましょう。
不妊治療で使われる漢方薬とは
不妊治療に関しては、西洋医学による薬剤や注射などの治療のほか、東洋医学である漢方薬を使った治療もあります。漢方薬というのは自然界にある植物や動物、鉱物などの薬効部分「生薬」を組み合わせて作られます。即効性は弱いものの、原因がはっきりしない病気や体質によって起こる症状などに向いているといわれます。
妊娠しやすい体づくりという面から考えれば、漢方の効果が期待できる人もいるでしょう。
不妊治療の漢方薬はどこで処方される?
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