新生児の片目だけに涙や目やにが出る場合は注意!原因は鼻涙管閉塞?

【医師監修】新生児の健康状態をチェックするのに目やにも重要なポイントです。新生児の体調の変化とともに、目やにの量や質も変化します。特に、片目からしか涙や目やにが出ない場合は注意が必要です。涙や目やにが片目からしか出ていないということはないでしょうか?

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専門家監修
イソベ先生
キャッツこどもクリニック院長。臨床心理士。産業医。何かあったときに安心できるようなかかりつけのお医者さんとして、地域をサポートする存在になりたいと思っています。・・・
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Contents
目次
  1. 気になる赤ちゃんの目やに
  2. 新生児の目やにの原因は?
  3. 要注意!眼の縁や片目だけから出る目やに
  4. 新生児の鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)
  5. 要注意!眼の縁や片目だけから出る目やに
  6. 鼻涙管閉塞の治療法は?
  7. 新生児の目やにの取り方は?
  8. 新生児の目やには日ごろからチェックしましょう
  9. 目やにの出方や状態をよく見ることが重要

鼻炎などによる鼻水の症状が治まると、眼の症状も治まることが多いと言います。しかし、なかなか治まらない場合は先天性の鼻涙管閉塞かもしれません。

(赤ちゃんの鼻については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児の鼻づまりを解消する方法!寝られないときの原因と対処は?
新生児の鼻水を解消する方法!止まらない場合の対処の仕方とは?

要注意!眼の縁や片目だけから出る目やに

細菌性やウィルス性の症状がないのに、なかなか片目や眼の縁からの目やにが止まらないことがあります。その場合は、目の表面だけではなく、奥のほうで何らかの異常が起こっているのかもしれません。

片目だけ涙や目やにが出てくる

目やにや涙は両側性であるため両方から分泌されるのが通常です。しかし、眼の縁や片目からのみ分泌されたり、量が多いかったりする場合は何らかの異常が考えられます。涙の通り道である鼻涙管の形状が先天的に異常をきたしている可能性もあるため、注意をしましょう。

いくら拭いても目やにがにじんでくる

新生児の場合よく泣いたり、寝て起きてを繰り返したりしているので、お母さんが目やにの状態を確認することが難しい場合もあるかもしれません。しかし、泣いているわけでもないのにずっと眼がうるうるとしていて、拭いても改善されない場合は注意が必要です。

鼻涙管閉塞の治療法は?

先天性鼻涙管閉塞は、1歳になる前に9割の確率で自然治癒することが多です。したがって、1歳前までは自然治癒を目指す場合が多いといいます。手術療法をする場合はタイミングの見極めが難しく、早すぎても遅すぎても手術の効果が得られません。手術がうまくできないこともあるため、主治医と相談しながら治療に臨みましょう。

涙嚢(るいのう)マッサージ

軽度の閉塞であればマッサージをすることで治る場合もあります。ただし、すぐに効果が出るものではないので継続的に行っていくことが必要です。

涙嚢とは鼻の付け根のあたり(目頭の横)にある袋状の涙液がたまる部分です。ここをやさしく指圧して、溜まった涙液を流してあげてください。1回につき10圧迫程度のマッサージを1日3~4回、1~2か月間続けるとよいでしょう。(※2)

イソベ先生

小児科医

目のマッサージは危険です。血圧が下がったり、不整脈になったり、最悪、失明の原因になります。気をつけて下さい。

手術療法