新生児の縦抱きのメリット・デメリットは?安全な方法を教えて!

【医師監修】「新生児は横抱き」「縦抱きは首が据わった生後3~4か月ごろから」というイメージがあります。しかし、実は新生児も縦抱きすることができて、さまざまなメリットがあります。ただし、「首をしっかり支える」などいくつか注意したいポイントがありますので、詳しく解説します。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 新生児を縦抱きしてもいいの?
  2. 新生児の縦抱きで体に良くない影響はないのか
  3. 正しい方法ですれば新生児でも問題ない
  4. 縦抱きのメリット
  5. 新生児の縦抱きにはこんなデメリットも
  6. 安全な新生児の縦抱きの方法とは
  7. 縦抱きがしやすくなる便利グッズ
  8. 安全な縦抱きで赤ちゃんもママも楽しい時間を

まだ首や背中がやわらかい新生児には、縦抱きは負担がかかることがあります。正しい縦抱きの方法でも長時間続ければ、赤ちゃんの首や背中に負担がかかるのです。また、ママやパパも気をつけすぎて肩や腰に変に力が入ってしまい、疲れてしまうこともあります。しっくりこない場合は無理に行う必要はありませんよ。(※2)

2.縦抱きのデメリット【横抱きを嫌がるようになる】

縦抱きが好きな赤ちゃんの中には、横抱きを嫌がるようになる子もいます。縦抱きでしか寝ることができなかったり、横抱きにすると泣き出すことも。それ自体に、身体的な悪影響や、情緒的な悪影響があるわけではありません。しかし、縦抱きのしすぎは赤ちゃんにもママやパパにも負担になります。

また横抱きならば片手で抱いて、もう片手で家事をしたりミルクを作ったりする人もいるでしょう。しかし縦抱きだと両手が必要になるので、抱いている間は何もできなくなります。新生児が泣くのは自然なことなので、そういう場合には縦抱きで寝るのが好きな子でも横抱きにしたりベッドで一人で横になって泣いていてもらっても良いでしょう。

3.縦抱きのデメリット【新生児なのに?と年配の方の視線が痛いことも】

「縦抱きは首がすわってから」と固く信じている方も中にはいらっしゃいます。特に年配の方が多いかもしれません。新生児なので、健診などの他にはめったに外を連れて歩くことはありませんが、おばあちゃんなど親族の方の中には「新生児なのにかわいそう」「姿勢が悪くなるかもしれない」と仰る方がいるかもしれません。

これらはすべて赤ちゃんのためを思って言ってくれていることではありますが、ママは戸惑ってしまいますよね。「助産師さん(看護師さん)に縦抱きを教えてもらったんです」と話したり、その場では一旦縦抱きを止めるなどして安心してもらう必要がありそうです。

このような出来事は縦抱き以外でも、「赤ちゃんに靴下を履かせるかどうか」「抱っこ紐で寝る赤ちゃんが苦しそう」「抱っこ紐でのおんぶだと位置が低すぎるのではないか」などさまざまな場面で遭遇しますので、気にしすぎないことも大切です。

安全な新生児の縦抱きの方法とは

絶対的に安全で正しい縦抱きの方法があるわけではありません。赤ちゃんが苦しそうでなければどのような方法でもよいでしょう。ただ、初めて縦抱きをする際には、やはり怖いという人もいるかもしれません。そこで、やりやすい方法やポイントをご紹介します。赤ちゃんの機嫌がいい時に試してみてください。

安全な新生児の縦抱きの方法【新生児の縦抱きの手順】

まず、赤ちゃんをベッドなどに仰向けに寝かせます。頭がぐらつかないように、首の後ろを支える方の手を脇の下から入れます。首を支えながら赤ちゃんの頭をベッドから起こします。反対の手で、赤ちゃんのお尻を支えて体を持ち上げます。さらに、自分の体に沿わせるようにして、赤ちゃんの顔が肩の辺りにくるように抱えれば、縦抱きの完成です。

安全な新生児の縦抱きの方法【新生児の首を支えるのがポイント】

首をしっかりと支えていれば縦抱きを怖がる必要はありません。もしも不安ならば、首の後ろとお尻に手を添えて抱き上げた後、ゆっくりと赤ちゃんの上体を起こしていき、不安のない角度まで縦抱きにしてみましょう。これだけでもゲップが出やすくなったり、赤ちゃんの気分が変わったりするのでおすすめです。

安全な新生児の縦抱きの方法【新生児に長時間の縦抱きはNG】