基礎体温表・グラフの見方は？正しいつけ方でタイミングを見極めよう！

体温がバラバラの基礎体温表のグラフの見方を説明します。

上のグラフは基礎体温がバラバラの状態です。バラバラであっても高温期と低温期の二相に区分されているなら、排卵は起きていると想定されます。しかし基礎体温が安定せず、グラフがバラバラの状態の場合は、自律神経の乱れからストレスが溜（た）まっているかもしれません。

転居や仕事など生活の変化に影響された一過性のものであればいいのですが、普段から疲労を溜めないように意識しましょう。

妊娠時の基礎体温のグラフがどうなるかや、見方が気になる人も多くいるのではないでしょうか。妊娠時のグラフの見方としては以下のようなものが想定されます。

●高温期が17日以上持続する
●これまでの基礎体温と比べ0.5度～1.0度上昇する

高温期で増える黄体ホルモン(プロゲステロン)については、受精卵が着床できるように子宮内膜を柔軟にして体温を上昇させる働きがあるホルモンです。妊娠が成り立たなかった際は、プロゲステロンが減って生理が来て低温期に入ります。

受精卵が着床すれば受精卵の成長を目指し、プロゲステロンの分泌量は増え続けます。このため高温期が継続します。個人差はありますが、妊娠しているかいないかについては、高温期が通常よりも何日も続いているかにより確認できます。

妊娠時のグラフは高温期が続くのでしょうか。その見方は？

一般的に高温期は14日程度です。上のグラフのように17日より長く続いている時は、妊娠時期に入っている可能性があるでしょう。生理開始予定日より1週間以上経っても生理がない時には、妊娠検査薬を用いてチェックしてみましょう。しかし、まれに高温期が継続しているのに、妊娠検査薬は陰性という場合もあります。

全く低温期に入らない、基礎体温がバラバラになってしまった場合は、自分の基礎体温表のグラフを持参して、婦人科を受診しましょう。

高温期に体温が下がるとどうなるのでしょうか。その見方は？

高温期中に体温が下がる場合もあります。この原因の１つはインプランテーションディップ（着床時の一時的な基礎体温低下）です。妊娠すると着床の際に体温が一時的に下がることがあり、インプランテーションディップは妊娠したことを把握する方法の１つです。

受精卵の着床は、3週目の高温期になって7日ほどたつと現れます。その際に基礎体温がその時だけ下がることがあれば、妊娠の可能性があると判断できるのです。妊娠を願っている人は、普段から基礎体温を測ることで、早い段階で妊娠を知ることができるかもしれません。

高温期が続いても生理は来るのでしょうか。

高温期に生理が起こるのは、ごくまれなことです。生理とは違い不正出血の可能性もあります。 不妊治療において人工的に黄体ホルモンを増加させる時に使う薬を服薬、あるいは注射している時は注意しましょう。薬の服薬をストップした時に生理が来るのですが、その場合に体温が下がらない場合もあるのです。

不妊治療を実施している場合は、生理は高温期にはこないことが当てはまらない場合があります。 しかし、ただ単に基礎体温の測り方が違っていることも考えられます。高温期に生理が来そうな場合は、次の日にもう１回基礎体温を測り直してみましょう。

基礎体温が高めの高温期と低めの低温期を比較すると、温度差はおよそ0.3～0.5℃あります。 温度差をしっかりと把握するためにも基礎体温表をきちんとつけましょう。基礎体温表のグラフのつけ方に必要なアイテムを紹介します。

1つ目の必須アイテムは、基礎体温計です。通常の体温計であれば0.1度単位でしか測れませんが、基礎体温計は0.01度単位で測れるのです。 薬局で販売されていますし、通信販売でも手に入ります。 高性能なものであると、手書きで基礎体温表に記す必要はなく、基礎体温計そのものがデータ化される便利なものもあります。

2つ目の必須アイテムは基礎体温表で測った基礎体温を記録していく表になります。こちらも薬局や通信販売で手に入れることができます。 エクセル等でオリジナルの基礎体温表を作成にするのも良いですね。自宅のPCで印刷できるWEBページもあります。

アプリを活用して基礎体温表を作成することも可能です。 計測した基礎体温をアプリに自動保存してくれる基礎体温計もあります。