基礎体温表・グラフの見方は?正しいつけ方でタイミングを見極めよう!
【医師監修】妊活を始める際は、基礎体温を測り、基礎体温表にグラフ化しましょう。基礎体温と生理との関係、基礎体温の正しい測り方、基礎体温表のグラフの見方などについて、ドクターの助言を交えて説明します。基礎体温表を活用することで妊娠のタイミングを見極めましょう。
妊活するなら基礎体温表を付けよう!
妊娠を願っている人にとって、排卵日を予測する基礎体温表をつけることは大切です。しかし、正しい測り方やつけ方を知らなかったり、基礎体温表のグラフの見方を知らなかったりしたら、一生懸命グラフを付けてきても無駄になってしまいます。
生理と基礎体温の関係や基礎体温の正しい測り方、基礎体温表のグラフの見方やつけ方を説明します。また、基礎体温がバラバラのグラフ、妊娠時のグラフなど妊活の基礎となる情報も紹介します。
(基礎体温については以下の記事も参考にしてください)
生理前や生理後の基礎体温との関係とは?
生理は「プロゲステロン」と「エストロゲン」という2つの女性ホルモンの状態が変化することで起こります。
このうちプロゲステロンが原因で、基礎体温が上昇したり低下したりすることが何回も続きます。(※1)プロゲステロンは基礎体温を高くする機能だけに限らず、受精卵が着床しやすくなるために子宮内膜の厚さを保つ機能や着床後に胎盤が完成に至るまで妊娠をコントロールする機能もあります。
生理前後の基礎体温の変化と生理不順の場合の基礎体温について紹介します。
生理前の基礎体温の平均体温は?
生理前の基礎体温の平均体温はどれくらいでしょう。高温期と低温期には、約0.3~0.6度と体温の差があります。正常な場合だと低温期の基礎体温は36.00度~です。逆算すると、生理前の高温期の基礎体温は36.3~36.6度ということになります。ただし、基礎体温には個人差があるため、参考として受け止めてください。
(基礎体温については以下の記事も参考にしてください)
生理前~生理開始後には基礎体温が下がる?
生理前~生理開始後には基礎体温が下がるのでしょうか。
女性の生理周期は次にあげる4つに分かれます。低温期とは、生理が始まると基礎体温が下がる期間のことを示します。この低温期は14日間程度連続します。排卵期がくると基礎体温が上昇して高温期に入り、この高温期は14日間程度連続するのです。そして、生理が始まる時にはもう1度基礎体温が下がり、低温期に突入します。
●生理(月経)
●卵胞期(低温期)
●排卵期黄体期(高温期)
女性の基礎体温と生理周期は、通常このような周期を何回も繰り返しています。14日間が経過して高温期が継続しても次の生理が来ない場合は、妊娠時期に入った可能性があると考えられます。継続期間は個人差があり、生理周期が28日間の時の目安です。
生理前に体温が高いと原因が他にある可能性も?
生理前に体温が高いと原因が他にある可能性もあるのでしょうか。
生理前は高温期にあたり、体温が普段よりやや高く、人によっては微熱っぽい症状で悩むかもしれません。これは月経前症候群(PMS)の1つです。月経前症候群は、胸の張りやイラつき、腹痛などの症状の原因となり、風邪のときに感じる不調と似ています。通常の高温期と比べて体温が高くなる場合もあります。38度程の発熱が起きる女性も多くいます。
こういった場合は、PMSよりも重い病状になり月経困難症と診断される場合がありますよ。あまりにも高熱の場合は、子宮内膜症などといった病気が影響している可能性があります。 しかし、生理が終了したら気づかないうちに熱も下がるため、風邪と間違いやすいです。生理ごとに高熱が出る場合は、早いうちに婦人科で検査を受けるようにしましょう。
生理不順は基礎体温でわかる?
生理不順は基礎体温でわかるのでしょうか。
月経周期は25日~38日が正常です。基礎体温を測定することで、生理不順を早い段階で把握することができます。 例えば、高温期が9日以内ととても短い期間ときは、プロゲステロンの分泌が正常に行われない「黄体機能不全」が想定されます。
このような場合、きちんと子宮内膜が増殖せず着床しづらくなる可能性があります。また、着床したところで受精卵を保持できず妊娠できなかったり、妊娠しても早い段階で流産する可能性もあります。
さらには、基礎体温が全く変化しない場合は「無排卵周期症」も考えられるでしょう。排卵しないことからプロゲステロンが分泌されることなく、基礎体温が低温期だけでの一相性だけになります。これらの症状が気になる場合は、婦人科で相談しましょう。
生理前や生理後の基礎体温の関係を知ろう
生理前や生理後の基礎体温の関係を知りましょう。
妊娠のためだけでなく、普段から基礎体温を計測している場合は、生理異常を早い段階で見つけることができます。ただし、基礎体温はデリケートです。体調の影響を受けやすいため、神経質にならないようにしましょう。また、基礎体温を計測することで、体の不調に気づくことができる場合もあります。
まずは基礎体温を計測することや、基礎体温表の正しいつけ方を覚えることから始めましょう。
(基礎体温については以下の記事も参考にしてください)
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