無排卵月経とは?特徴や原因!生理が来てても排卵してない可能性あり!
【医師監修】生理は来ても排卵がないから妊娠しない…こういった症状を「無排卵月経」と言います。この「無排卵月経」は排卵障害と呼ばれる症状で、症状の発見は実際に妊娠しにくいからと受けた不妊治療の際に見つかる場合が多いです。妊娠を希望するなら治療していくべき症状になります。
ここで、生理周期ごとのおりものの状態について触れておきます。生理終了後から排卵前までの期間は「卵胞期」と呼ばれ、おりものは少量で白っぽくさらさらしています。そして排卵が近づくにつれ、おりものは粘着性がある状態になり量も増えていきます。
卵子が排出される「排卵期」にはおりものの量が最も多く、色は透明で弾力があります。排卵後のおりものは少しずつ量が減り、白っぽい色で粘り気がみられる方もいます。生理が近づくと、まただんだんとおりものの量が増加していくのが一般的です。ただ、おりものの状態には個人差があるため、おりものだけでは無排卵だと断定しづらい場合もあります。
(おりものについては以下の記事も参考にしてみてください)
血液検査(ホルモン検査)
ここからは、医療機関において無排卵かどうかを検査する方法についてご説明していきます。まず挙げられるのが血液検査で、排卵に関する女性ホルモンの分泌を検査によって調べます。血液検査では採血を行って血中ホルモン値を測定し、女性ホルモンの分泌量から無排卵かどうかを医師が判断することになります。
超音波検査
意外に感じる方も多いでしょうが、無排卵かどうかを調べるために超音波検査を行うこともあります。「超音波検査は胎児の様子を調べるもの」だというイメージが強い方もいますよね。超音波検査をすれば、卵巣内にある卵胞の状態を把握することができます。超音波検査では排卵期付近に卵胞の大きさを調べ、正常な排卵が行われているか医師が確認します。
無排卵月経が疑われる生理とは?
先ほど無排卵月経の際には、生理に異常がみられるとご説明しました。ここでは、無排卵月経を疑うべき生理の状態について詳しくご説明していきます。生理の来る回数や経血量などの細かい異常を把握することで、早期に適切な治療を受けられる可能性も高まるでしょう。「ただの生理不順だから」と軽く考えず、生理の状態を細かくチェックしてみてください。
頻発月経と稀発月経
無排卵月経が疑われる生理には、生理周期における生理が来る回数に異常がみられる「頻発月経」と「稀発月経」があります。頻発月経は24日以内という短い周期で、月に何度も生理が来るというものです。稀発月経は生理周期が39日以上になることが多く、放置すると無月経につながる恐れがあるので注意しなければなりません。
過長月経と過短月経
一見正常な生理のようですが、生理期間に異常がみられる「過長月経」と「過短月経」も無排卵が疑われる生理の例であると言えます。過長月経は少量の出血が8~10日以上続きます。過短月経は生理期間が短く1~2日ほどで終わってしまうのが特徴で、こちらも無月経に繋がる恐れがあります。
過多月経と過少月経
生理の経血量に異常がみられる「過多月経」と「過少月経」の場合も、無排卵である可能性が疑われます。過多月経は生理期間中の経血量が単一乾電池1個分の140gと非常に多く、1時間おきにナプキンの交換が必要です。過少月経は経血量が非常に少なく、生理期間中の経血量は単四乾電池約2個分の20gほどしかありません。
(過多月経と過少月経については以下の記事も参考にしてみてください)
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