排卵痛とは?生理痛とは違う?症状や原因・対処法!体験談も
【医師監修】生理痛は広く知られていますが、排卵痛を感じたことはあるでしょうか?中にはひどい排卵痛の症状で悩んでいる方もいるかもしれませんね。排卵痛の主な症状や原因、対処法をご紹介します。排卵痛の症状で悩む方も、原因を知り上手に対処していきましょう。
卵管は、子宮から伸びている細い管で、卵巣から排出された卵子を子宮まで運ぶ役割があります。卵管炎は、その卵管部分が炎症を起こしてしまう病気です。その原因のほとんどがクラミジアなど細菌の感染によるもの。卵管炎は自覚症状がなく、病院の超音波検査やおりものの検査などで発覚します。卵管炎は不妊症にも繋がることがあるので注意が必要です。
排卵痛がサインになる病気【卵巣出血】
排卵後に出血し、それが黄体(排卵後の卵胞が変化したもの)の中に溜まることで排卵日後に腹痛を感じることがあります。性交渉により黄体が破け血液がお腹に溜まったり、腹膜が刺激されて激しく痛むこともあります。場合によっては、吐き気や嘔吐などの症状が見られることも。命にかかわることもありますので、激痛を感じたら病院を受診しましょう。
排卵痛がサインになる病気【卵巣嚢腫】
卵巣の中に液体が溜まり、腫瘍となるものを卵巣嚢腫といいます。自覚症状がほとんどなく、検査でわかることが多い病気の一つです。卵巣嚢腫が5~15cmほどの大きさまで育ってしまうと、卵巣の根元がねじれる卵巣捻転となり激痛を伴います。これを放置してしまうと、卵巣に血液が届かず壊死することもあり、早急な対処が求められます。
排卵痛がサインになる病気【卵巣がん】
卵巣嚢腫のうち、悪性のものが卵巣がんです。卵巣嚢腫と同じように自覚症状がなく、発見が遅れることもあります。発見するためには、MRIや腫瘍マーカーなどの検査方法がありますが、最終的に判断するには手術をして細胞を取り出す必要があります。(※2)また、卵巣嚢腫と同じように、卵巣捻転によって激痛がおこり、卵巣がんが発覚することもあります。
卵巣がんの治療は、基本的に子宮と卵巣の摘出手術が行われます。将来妊娠の希望がある場合は、片方の卵巣と子宮を残すこともあるようですが、リスクを考慮して十分に検討する必要があるでしょう。発見が遅くなると妊娠を望めなくなってしまいます。早期発見・早期治療が大切です。
排卵痛の症状がひどいときはお医者さんに診てもらおう
排卵痛は「排卵日がわかる」というメリットがありますね。しかし、痛みが強くて辛い思いをしている方もいるでしょう。生活習慣を見つめなおし、自分でできる対処法を試してみると良いですね。痛みが強く、長い期間続くようなら、病気の可能性もありますので産婦人科の受診をおすすめします。
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