生理が短い！原因と対処法は？2日で終わるのは病気？妊娠の可能性も？

生理が短い過短月経でも、受精に必要な排卵さえ起きていれば妊娠することは可能です。しかし、通常の生理状態と比べると、妊娠できる可能性は低くなります。

生理が2日で終わるような短い場合は無排卵月経の可能性があり、妊娠することはできません。しかし、その場合でも治療によって改善できる可能性はあります。妊娠を望んでいるのであれば、あきらめないで病院に通いましょう。

まずは生活習慣を見直し、改善していきましょう。病気でない場合の過短月経の原因には、卵巣機能の低下が大きく関係しています。日常生活の中で卵巣機能を低下させ、ホルモンのバランスを崩す原因として考えられるものに下記のような生活週間4点が挙げられます。

●冷え
●血行不良
●過度なストレス
●過激なダイエット等による体重の増減

特に病気ではない過短月経の場合は、ホルモン剤と排卵誘発剤での治療が有効です。ホルモン剤の投与は低用量ピルを服用する内服法が一般的で、カウフマン療法と呼ばれています。ピルには女性ホルモンが配合されているため、毎日決まった時間に飲むことが大切です。

ピルなどによる療法でも改善が見られない場合や、今すぐ妊娠を希望している場合には、排卵誘発剤を使用した治療が行われます。内服薬と注射の2種類があり、まず内服薬での治療から始めるのが一般的です。排卵誘発剤での治療は、不妊治療にも使用されています。

（排卵誘発剤についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください）

生理が多少短い場合でも、毎月ある程度規則的に生理が来ていたり、いつも通り量は多い場合は、過度に心配する必要はありません。しかし過短月経は場合によっては不妊につながる可能性もあります。いつもより短くて1日や2日で終わるといった場合には、きちんと検査してその原因に合った治療を受けることが大切です。

生理が短いのは体からのSOSサインのサインである可能性があります。特にいつもより短い、量も少ない場合や、1カ月に2回生理が来た場合など、いつもと明らかに様子が違う場合は早めに産婦人科を受診しましょう。また、生理が短い状態が何周期も続いた場合も、きちんと検査を受けるほうが安心です。

ただ、生理が2日で終わるような短い場合でも、10代や50代の女性であれば年齢によるところが大きく、いつも通り量は多い場合は特に心配しすぎることはありません。

ホルモンバランスを整えるためにも食生活の改善は大切です。ビタミンB6やビタミンEを摂取したり、女性ホルモンと同じ働きをする大豆イソフラボンを積極的に取り入れるのも効果的です。最近では手軽に使用できるサプリメントや漢方薬も人気です。

その他にも睡眠をしっかりととったり、適度に運動をしたりすることも大切です。血行不良や冷えを改善させることで、PMSや生理痛を軽減し、美容への効果も期待できます。

生理が２日で終わる場合、生理が短い状態そのものについては、痛みがないのでついついそのままにしてしまいがちです。しかし、過短月経が長く続くと、無排卵月経や不妊などの症状が悪化する可能性もあります。過短月経が長ければ長いほど治療にも時間やお金がかかってしまいます。なるべく早く病院を受診するようにしましょう。