赤ちゃんの抱っこの良い抱き方は?コツや注意点・嫌がる抱き方とは?

【医師監修】赤ちゃんが生まれたばかりの新米ママ&パパにとって抱っこのやり方からわからないことだらけですよね。そこで、新生児の身体の特徴から、赤ちゃんが安心する抱き方、手首や腰を痛めにくい抱き方、新生児から使える抱っこグッズなどをご紹介します。

( 3ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. お母さんにも赤ちゃんにも気持ちのいい抱っこをしよう
  2. 新生児の抱き方
  3. 赤ちゃんにとって気持ちいい抱き方と嫌がる抱き方
  4. 新米パパこそ、赤ちゃんをいっぱい抱っこをしよう
  5. 抱っこ紐やスリングを使ってみる
  6. 新生児・赤ちゃんをたくさんの人に抱っこしてもらおう
  7. 新生児・赤ちゃんにとって、抱っこはコミュニケーション

女性は10カ月もの間、赤ちゃんの成長を身体で感じ出産を迎えるので、一般的に母性が芽生えやすいと言えます。一方男性は、このような身体の変化がないので父親としての自覚を実感しにくいものなのかもしれません。

そんなパパに早く「父親の自覚」を持ってもらうためにも新生児の頃から積極的に抱っこしてもらうと、後々ママにとって精神的にも身体的にもとても楽になります。

新米パパにありがちな新生児の抱き方

新米パパはママ以上に赤ちゃんの扱いを怖いと感じる人が多いようです。そのため初めのうちはママから赤ちゃんを手渡ししてもらって、横抱きで抱っこする仕方が多いようです。すると、まるでお盆を手の平で支えるように二本の腕だけで赤ちゃんの首とお尻あたりを支える、非常に不安定な横抱きになってしまうのです。

赤ちゃんもこのような不安定な横抱きだと安心できません。身体を動かかし嫌がったり泣いたりしてしまうことになります。特に首のすわっていない赤ちゃんの場合は、自分の身体に引き寄せ、二本の腕と胸(身体)の3点で赤ちゃんをしっかり支えて赤ちゃんに安心感を与える抱き方をしましょう。

パパに抱っこ上手になってもらうには

おっぱいをあげられないパパにとって、抱っこは大事なスキンシップ。もし赤ちゃんがパパの抱っこを嫌がるようだったら赤ちゃんが安心する「匂い」と「心臓の音」のポイントを押さえましょう。

まず、赤ちゃん頭を心臓のある左側にして横抱きをします。身体を密着させることで心臓の音を聞かせることができ、赤ちゃんが安心します。そして、普段赤ちゃんが使っているガーゼや肌着を腕にかけたり、ガーゼに母乳を少し含ませて一緒に抱っこしたりすると、いつもと同じ匂いを感じ取って安心してくれます。

抱っこ紐やスリングを使ってみる

お母さんは、赤ちゃんが生まれてからすぐにお世話がはじまり、毎日何時間も抱っこしています。たった3キロの赤ちゃんでも長時間の抱っこは身体の負担になりますし、お世話の合間に家事もしなくてはなりません。そんなときに抱っこ紐やスリングを使うと身体が楽になると同時に両手もあくので家事もできます。

新生児から使える抱っこ紐やスリングを使おう

ちゃんまいさん(@3ima3)がシェアした投稿 -

多くの抱っこ紐は付属品を使うことで新生児から使うことが出来ます。しかし足を開いて支えるタイプのものだと嫌がる赤ちゃんもいるので、その場合は足を閉じた姿勢でも使えるスリングが便利です。

スリングは身体全体を包み込むと同時にお母さんに密着できるので赤ちゃんは安心感を得やすいといわれています。また、抱っこ紐に比べてかさ張らないのでお出かけの時にも便利ですね。

赤ちゃんは抱っこしながら歩くと落ち着く

赤ちゃんは座って抱っこされるよりも歩きながら抱っこされる方が落ち着きます。これは科学的にも証明された「輸送反応」と言い、適度な振動が伝わり心地よさを感じるためです。抱っこを嫌がる赤ちゃんも歩いてほしいと思っている場合があるので歩きながら抱っこをしてみましょう。

また、赤ちゃんがなかなか寝ない時でも抱っこ紐やスリングを使って歩くとあっという間に泣くのをやめて寝てくれる場合もあるので、寝かしつけにも使えます。

(新生児の外出については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児はお出かけしてもいいの?いつからならしてもいい?

抱き方によっては、新生児でも腱鞘炎や腰痛になることも!

赤ちゃんのお世話はこれまであまり使っていなかった手首や腰を駆使するため、まだまだ軽い赤ちゃんとはいえお母さんの身体には負担です。抱っこの負担が手首に来ると腱鞘炎になりますし、長時間の抱っこで腰痛になることもあります。

多くのお母さんが一度は経験している、抱っこによる身体の痛み。徐々に慣れてくるとはいえ、身体への負担を減らすために力を抜くことはもちろん、授乳時にクッションや抱っこ紐を使ってみたり、サポーターなどの道具を使って、少しでも身体の負担を減らしていきましょう。