生理中の「吐き気」の原因と対策!気持ち悪いのは生理痛の一種?

【医師監修】吐き気や気持ち悪い。生理中に多くの方が経験する症状です。生理痛と合わせ、日常生活を送るのが困難になることもあります。生理中の吐き気の原因と対策、気持ち悪いのは生理痛の一種なのか?について、ドクターの指摘を交えて説明します。参考にしてください。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 生理中の吐き気や気持ち悪いのは生理痛の一種?
  2. 生理中に吐き気や気持ち悪い症状が起こる原因
  3. 生理中の吐き気、気持ち悪いときの対策
  4. 生理痛や気持ち悪い症状を改善するために
  5. 痛みや吐き気の原因が病気の場合も
  6. 症状が我慢できない場合は早めの受診を

痛みや吐き気の原因が病気の場合も

痛みや吐き気の原因が生理中のプロスタグランジンの過剰分泌からくるものではない場合もあります。その場合、生理直前や生理中に何かいつもと違った症状などが出ているかもしれません。妊娠をはじめ、他の病気の可能性も考えられます。どのようなものが考えられるのか、知っておきましょう。

痛みや吐き気の原因が病気の場合【妊娠の可能性も】

痛みや吐き気が生理によるものではなく、妊娠によるものである可能性もあります。「生理の経血だと思っていたら、妊娠初期の出血だった」「いつもの生理痛とは違うと思ったら妊娠していた」ーなんてこともあります。妊娠の可能性がある時は、生理直前から注意して観察することも必要です。いつもの生理と違ったら検査薬などで確認してみましょう。

(生理と妊娠初期の症状の違いについては以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の腹痛とは?生理痛とどう違う?原因と対策!実体験も!
生理がきたら妊娠の可能性はない?妊娠初期の出血の違いは実体験も!

痛みや吐き気の原因が病気の場合【嘔吐下痢症などの可能性も】

下痢や腹痛、嘔吐が激しい場合は、生理の時期と重なって嘔吐下痢症を発症している可能性もあります。その場合は、生理や妊娠とは明らかに症状が違うので自分でも気がつきやすいでしょう。生理だけでも体や心への負担は大きいのに、嘔吐下痢症も重なると大変です。流行する時期は感染予防に努め、おかしいなと思ったら早めに病院を受診しましょう。

痛みや吐き気の原因が病気の場合【パニック障害の可能性も】

吐き気や下痢などに加えて、目まいや動悸、呼吸困難などを突発的に併発した場合はパニック障害(※2)の可能性があります。この発作の特徴は、発症後30分から1時間ほどで発作の症状が見られなくなることです。診察の直前までは症状が現れていたのに診察時は発作の症状が消えてしまい、正しい診察結果が得られない場合もあります。

突発的に発作が出ると日常生活に支障をきたします。パニック障害は治療にも時間がかかるため、異変を感じたら一度専門医師に診察してもらいましょう。

痛みや吐き気の原因が病気の場合【その他の要因】

その他の要因としては生理中の暴飲、暴食による下痢や腹痛、吐き気なども考えられるでしょう。特に冷たいものを飲んだり食べたりする夏場や飲み会が多くなる年末年始の時期には注意が必要です。生理中はただでさえ胃腸の調子が崩れがちです。暴飲、暴食で体を冷やしたり胃腸に負担をかけたりすると、下痢や腹痛、吐き気あを起こしやすくなります。

症状が我慢できない場合は早めの受診を

生理中の痛みや吐き気に関して、その仕組みや対処法、他の病気の可能性について紹介しました。生理中の痛みや吐き気の原因は何かをよく考え、自分の体を観察してみましょう。原因がわかれば、取るべき対策もわかります。プロスタグランジンが過剰分泌しないように、ホルモンバランスを整えるなどのセルフケアも試してみましょう。

あまりにひどい症状がある場合は、病気の可能性もあります。そのような場合は我慢せずに病院を受診してください。

リエ先生

産婦人科医

生理痛も吐き気も、生理が原因ではない場合もあります。日常生活が送れない程の強い症状が続く場合には1度病院で調べてもらった方が安心です。