あなたの生理の量は普通?平均や正常量はどれくらい?症状別の対処法は?
【医師監修】人によって年齢や生活習慣が違うため、生理の出血量には個人差があります。しかし、出血量が多い場合・少ない場合は、病気の可能性も考えらます。今回は生理の出血の正常量、出血量が多い場合・少ない場合に考えられる原因、対処法をご説明します。
出血量が少ない場合、ナプキンを変える回数が減って楽だと思われる人も多いでしょう。しかし生理の出血量が少ない原因が子宮の異常による場合もあります。この状況を放置すると、症状が悪化するだけではなく不妊に繋がる可能性も。早めの対処を行うことが大切です。
過少月経
過少月経とは生理による出血の量が少ない状態です。過多月経と同様に、体調やストレスなどホルモンバランスの乱れが原因の場合もありますが、子宮自体に原因がある場合もあります。また過少月経は過短月経を併発することが多くあるのが特徴です。
過少月経は2種類に分けられます。ひとつは機能性過少月経といい、病気ではなく分泌されるホルモンの影響で起こるもの。もうひとつは器質性過少月経といい、過去の病気の後遺症や子宮自体が原因です。詳しくは後ほど病気の可能性でご説明します。
生理の出血量
過少月経だったからあまり生理用品いらなかったとか?
— さく (@sk630_) November 14, 2017
明確な基準量はありませんが、1~3日目でもナプキン1枚で1日を過ごすことができたり、ナプキンではなくおりものシートでも十分な程度の出血量だと「生理の出血量が少ない」といわれています。正常量と比べ、明らかに少ないことが分かりますよね。
他にみられる症状
おりもののように粘着性があり、茶色や黒など色が違う出血がみられる場合があります。また生理による出血が少ないのに生理痛などの症状がある場合も。これは卵巣機能の低下や、子宮の状態が良くないために起こっている可能性があります。症状や状態が悪化する前に対処しましょう。
病気の可能性
前述のように、過少月経は機能性過少月経と器質性過少月経の2種類に分けられます。器質性過少月経の場合、子宮の形状や子宮内膜の異常が原因で起こります。感染症などが原因で子宮内の癒着が原因の場合は、治療をせずに放置すると不妊の原因になることも。
また器質性過少月経には発育不全が原因のものもあります。子宮の発育不全を放置するとひどい下腹部痛が症状として現れたり、流産しやすくなる場合があるでしょう。
生理の出血が少ないときの対処法
生理の出血が少ないときは子宮の状態が良くないことが考えられます。不妊や流産の原因になる場合もあるので、医療機関の受診が必要です。薬物療法や手術など正しい対処をしましょう。子宮内の癒着の場合は手術後も治療が必要です。途中で治療を中断してしまうと再発の恐れがあるので最後までしっかり治療しましょう。
子宮以外の原因にはホルモンバランスの乱れがあります。睡眠不足や偏った食生活などの生活習慣の乱れはありませんか?過多月経と同様に、自分自身の生活を見直すことも対処法のひとつです。
増田陽子
内科医
季節の変わり目は特にホルモンバランスが安定しない方も多いです。なので体調を崩さないように気をつけましょう。
過少月経の場合は出血量も少なく、他の症状も少ないため軽視されがちです。しかし放置してしまうと不妊や流産の原因になってしまいます。現在妊活中の女性や、将来妊娠を考えている人にとって無視できない症状です。
いつものことだと思わない!
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