過多月経とは?原因や治療法!量の基準は?続くと不妊の原因に?
【医師監修】生理のときに出血量を多いと感じたことはありますか?生理の出血量について疑問を持っても、人には相談しづらいですよね。しかし、出血量が多い場合は過多月経の可能性もあります。今回は、過多月経の原因と基準となる出血量、不妊との関係についてご説明します。
(生理不順については以下の記事も参考にしてみてください)
子宮の病気を治療する
子宮の病気が原因の場合は、治療しない限り過多月経は完治しません。放置することで症状悪化や治療の長期化を招きます。場合によっては手術が必要になるかもしれません。また、子宮の病気が原因の過多月経は不妊につながる可能性があります。妊娠を希望する女性にとっては放置しておくことはできません。できるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。
不妊につながる子宮の病気については、のちほど「過多月経と不妊の関係」で詳しくご説明します。
過多月経と不妊の関係
前にもご説明しましたが、過多月経は子宮の病気が原因の場合もあります。排卵、受精、着床はすべて子宮内で行われるため、子宮の病気は妊娠に及ぼす影響が大きいといえるでしょう。
不妊とは?
不妊とは妊娠を希望する男女が避妊せずに性交しているにもかかわらず、一定期間妊娠しない状態のことをいいます。不妊は自分で判断することが出来ないため、医療機関での検査が必要です。不妊の原因は女性側だけではなく、男性側に原因がある可能性もあります。医療機関を受診する際は男女ともに検査を受けましょう。
(不妊については以下の記事も参考にしてみてください)
過多月経による不妊の原因
過多月経を伴う子宮の病気のうち、不妊の原因にもなるものには子宮筋腫と子宮内膜症があります。子宮筋腫とは子宮の筋肉にできる良性腫瘍のことです。子宮筋腫は腫瘍が発生した場所によって分類されます。不妊の原因となる可能性が大きいのは粘膜下筋腫です。粘膜下筋腫は出血しやすく子宮の内側にできるため、妊娠に大きな影響を及ぼします。
子宮内膜症とは、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が骨盤や卵巣に入り込んでしまう病気です。卵管をふさいでしまうことで起こる排卵障害や、子宮内膜の異常による着床障害が起こり、不妊の原因になるといわれています。
過多月経を放置しない!
出産を考えている人にとって過多月経は放置できない症状です。子宮の病気の場合は、治療のためにしばらく通院する必要があります。そのため、できるだけ近くて通いやすい医療機関がおすすめです。男性の医師に相談しづらい、恥ずかしいと感じる人は、インターネットなどで女性の医師がいる医療機関を探しましょう。
過多月経は貧血症状が出やすくなります。普段の食事から鉄分を積極的に摂取しましょう。ビタミンCやクエン酸と一緒にとることで吸収が促されるため、食事のバランスに気をつけてください。ストレスはホルモンバランスの乱れを招きます。ストレスを軽減して過多月経を予防するためにも「バランスのとれた食事」「十分な睡眠」「適度な運動」を心がけましょう。
増田 陽子
内科医
自分は医師と自分はコミュニケーションが上手く取れないなと思ったら、罪悪感を持たず他の病院にも受診してみて、自分に合った医師を探しましょう。
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