【医師監修】高温期とは?体温は何度くらい?基礎体温の測り方と妊娠しやすいタイミング!

妊活には自分の基礎体温が何度かを知ることが重要。高温期や低温期がある基礎体温ですが、何度が適切なのか知りたいですよね。また、高温期と低温期の意味や正しい基礎体温の測り方、そして妊娠しやすいタイミングはいつなのかを紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 高温期とは?基礎体温の測定が重要!
  2. 適切な高温期・低温期の基礎体温は何度?
  3. 高温期・低温期の期間も重要
  4. 基礎体温の正しい測り方
  5. 妊娠しやすいタイミングは低温期の最終日
  6. 高温期のはずなのに体温が上がらないとき
  7. 自分の低温期と高温期が何度か知ってしっかり見極めよう

測り方を誤ると低い体温が表示される

基礎体温計を舌下で使用せず、舌の上で計測してしまうと低い温度が表示され、高温期なのに体温が上がらない、体温が低いという心配を引き起こしてしまいます。これは舌下では舌が下顎に常に触れているため正しい体温が測れるのに対し、舌の上では上顎との空洞部分があることで鼻から入った空気で温度が下がっているために本来の体温ではない表面温度になっているからです。

また、舌下であっても前歯に近い部分では隙間があいてしまうことで温度が下がってしまう可能性が高くなります。少し奥、舌の裏側のすじの両脇いずれかのあたりで計測するのがベストです。

誤った計測方法を続けてしまうと正しく記録できないため自分の高温期や低温期が何日続くのか、次の排卵日はいつなのかを予測することができません。

何度になってるか気になっても途中でとらない

実測検温ではおよそ5分間じっとしていなければいけません。朝の忙しい時間の5分は長く感じますが、そろそろかな…と計測完了前に外してしまうのは厳禁です。

妊娠のためには自分の基礎体温のリズムを知ることが大切なので、正しい計測結果が出るように取り組みましょう。

何度だったかを毎日記録しグラフにしていくことが重要

基礎体温を計測したら、それを記録して折れ線グラフにしていくと視覚的にも自分の状態がわかりやすくなります。基礎体温表は婦人科で配布されていることもありますし、文具店などでも取り扱いがあります。

手描きでは面倒…という場合には基礎体温を入力するとグラフ化してくれるアプリもあります。さらには計測するだけで専用のアプリと連動して自動で記録をつけてくれるという優れものの基礎体温計もあります。ライフスタイルや自分の性格に合わせて最適なものを見つけましょう。

基礎体温の管理が手軽にできるアプリについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

基礎体温の管理が簡単にできる!人気の無料アプリ7つを紹介! | AKANBO[あかんぼ]

妊娠しやすいタイミングは低温期の最終日

妊娠を希望しているときに一番知りたいのが妊娠しやすい日ですよね。タイミングとしては妊娠しやすいのは排卵日なのですが、排卵された卵子のが受精できる時間はなんと8時間程度。それに対し精子の寿命は2日〜一週間ほどあります。卵子の寿命の短さを考えると子作りのタイミングとしては排卵の前日がベストです。

排卵日は低温期の最終日のため、正しく基礎体温をつけていれば排卵日の前日を狙うことも可能となります。

基礎体温を毎日正しくつけていないと予測は難しい

自分の低温期の日数がどのくらいかを知るのは毎日の正しい計測が大前提です。毎日きちんと基礎体温をつけていればその予測精度はどんどん上がっていきます。そのためにも毎日しっかり計測していきましょう。

高温期のはずなのに体温が上がらないとき

高温期のはずなのになぜか体温が上がらないということもあるでしょう。普段からしっかり基礎体温を計測していると、高温期に体温が上がらないというのはとても大きな問題に見えてきます。体温が上がらないことにはどのような可能性が考えられるのでしょうか。

正しく測れていない可能性

まず、舌下で計測する基礎体温計の使い方を誤っている可能性があります。正しく測れておらずに低く表示されてしまっている場合、実際にはきちんと高温期に入っているのに体温が上がらないという悩みにつながります。基礎体温計の使い方をしっかり確認して正しく使用できているか確認しましょう。

ホルモンバランスの乱れにより基礎体温が乱れている可能性