高温期はいつからいつまで?平均期間は?基礎体温が下がるのはいつ?

【医師監修】もっとも妊娠しやすい期間といわれる高温期ですが、果たしていつからいつまでを高温期と呼ぶのでしょうか?高温期を良い状態に保つことで妊娠する可能性はぐっと高まります。基礎体温を測り、高温期がいつから始まるのかを見極め妊活に役立てていきましょう。

専門家監修 | 産婦人科医 リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。

目次

  1. 高温期は妊娠に大きく関わる重要な期間
  2. 高温期がいつから始まるかを見極める
  3. 高温期いつから何日間続くの?
  4. 高温期の状態がいつもと違うとき
  5. 高温期が長い!いつから妊娠検査薬は使える?
  6. 高温期に感じる症状
  7. 高温期の問題を改善しよう
  8. 高温期を安定させましょう

平均は排卵後から14日プラスマイナス2日

黄体ホルモンが分泌される期間はほぼ決まっています。妊娠が成立しなければ、排卵開始日翌日から14日で高温期は終わるでしょう。正常な高温期は14日プラスマイナス2日だといわれているため、多少の変動は問題ありません。

ストレスなどでホルモンバランスが崩れたときや、排卵日が予測通りにこなかった場合は、高温期の期間がズレることもあります。それが毎月でなければ問題ないでしょう。妊娠が成立しなければ14日前後で体温が下がって生理が始まり、妊娠が成立すると生理予定日を過ぎても高温期が続きます。

高温期の状態がいつもと違うとき

高温期が続く期間は平均14日で、12~16日でも問題ないことが分かりました。では、体温が下がる・体温が低い・高温期が長い(短い)など、高温期の状態がいつもと違うときはどのような原因が考えられるのでしょうか?

高温期に体温が下がる

高温期の途中で急激に体温が下がると、不安になる人も多くいます。特に妊活中は基礎体温が上下するだけで、一喜一憂してしまいます。特別なことをしていなくても、ホルモンバランスが崩れて基礎体温が下がってしまうのはよくあることです。次回の周期で高温を保っていれば、1周期くらい体温が下がっても問題ないとされています。

しかし、低温期が通常よりも長く続いてしまう場合は、もしかしたら黄体ホルモンの分泌が足りていないのかもしれません。黄体ホルモンの分泌が不足している状態では、子宮内膜が厚くならず受精卵が着床しにくくなり、これを黄体機能不全といいます。

黄体機能不全は不妊の原因になることもあります。体温が下がることが多い・高温期がやけに短いと感じるようであれば、医師に相談して黄体ホルモンを補充してもらうなどの治療が必要です。(※4)

(高温期に体温が下がる原因については以下の記事も参考にしてみてください)

高温期の体温が下がる理由とは?妊娠兆候?インプランテーションディップって?

高温期の体温が低い

女性は冷え性で体温も低い人が多いですが、高温期の体温がいつもより低いと心配になりますね。低温期と高温期の差が0.3℃以上で、基礎体温のグラフがきれいな二層を描いていれば過度な心配いりません。ただし体温が低い状態が続いている場合は、黄体機能不全や無排卵の可能性も考えられるため、医師に相談することをおすすめします。

白人は体温が高いといわれていますが、体温が低い日本人と比べても妊娠率には差がないことがわかっています。何周期か基礎体温をつけてみて、きれいな二層のグラフになっていれば多少体温が低い状態でも問題ありません。

リエ先生

産婦人科医

高温期は体温の高さを見るのではなく、低温期から0.3度以上上がっているかどうかで判断します。体温はその日その日で僅かに上がり下がりするので、自分で分からない時は産婦人科で先生にみてもらいましょう。

高温期が短い

高温期が平均(12日)よりも短いと悩んでいる人もいるでしょう。正常な高温期は、10日以上続けば問題ないとされています。高温期が何日続いたかを気にし過ぎてストレスになれば、基礎体温にも影響して本末転倒です。10日を越えているならあまり心配しないようにしましょう。

もし高温期が10日より短い場合は、黄体機能不全が疑われます。すぐに医師に相談しましょう。黄体機能不全は、高温期が9日以下と短いときや、排卵1週間後の黄体ホルモンの値が10ng/ml以下のときに診断されます。黄体機能不全は不妊の原因になるだけでなく、不育症の原因にもなりかねません。

高温期が短い原因としては、このほかにも黄体化非破裂卵胞(LUF: 基礎体温は上昇しているのに排卵が起こっていない現象)というものもあります。高温期が短いという状態は、妊活中の人にとって深刻な問題となっている場合が多いため、なるべく早期に適切な治療を受けることが大切です。

(短い高温期については以下の記事も参考にしてみてください)

高温期が短ければ妊娠しにくい?原因と改善法とは?

高温期が長い場合

高温期の平均は長い人でも16日です。排卵日が特定できていて17日目になっても高温期を保っている場合は、妊娠している可能性が高まります。高温期が長いというのは、赤ちゃんを望む人にとって嬉しいことですよね。しかし妊娠していないにもかかわらず高温期が長い場合は、黄体依存症という症状かもしれません。

黄体依存症とは「黄体存続症」「ハルバン症候群」とも呼ばれ、通常は妊娠しなければ減少していくはずの黄体ホルモンが過剰に分泌されている状態のことです。ホルモンバランスの乱れが影響しているといわれていますが原因はわかっていません。

高温期が長いと、生理予定日を過ぎても生理がこないまま不快な症状が続くことがあります。生理がくるのを待つかホルモン剤で強制的に生理を起こす処置がとられるようです。

リエ先生

産婦人科医

高温期はその月々で長さが変わっても問題ありません。しかし、高温期が3週間以上続く場合は妊娠の可能性を考えなければいけません。逆に10日より短いことが続く場合には黄体ホルモンが十分出ていない可能性があります。

高温期が長い!いつから妊娠検査薬は使える?

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