インプランテーションディップとは?着床で体温が下がる?【実例で解説】
【医師監修】妊娠を望んでいるとき、高温期中に体温が下がると不安になってしまうことがありますよね。それはインプランテーションディップかもしれません。インプランテーションディップとは一体なんなのか、体温や着床の実態を徹底解説します。着床やタイミングも併せて解説!
着床によるインプランテーションディップの体温低下(=妊娠)の可能性が高いのか、または単なる計測間違いなのかはどのように判断したら良いのでしょうか。インプランテーションディップにより下がった体温がどれくらいのものなのかという目安がわかりませんよね。しかしこれにははっきりとした目安があります。
インプランテーションディップがあったとされる体温変化として下がる幅は約0.17℃。これを踏まえて基礎体温表を見ることで着床して妊娠に至ったのかどうかが判断しやすくなります。
インプランテーションディップからの妊娠
基礎体温表ではインプランテーションディップによる体温低下でどのような変化が見られるのでしょうか。以下に実際の基礎体温表を例として説明します。
インプランテーションディップ(着床)があった時の基礎体温表
上のグラフでは高温期間中に1日だけ体温が下がった日が見られます。この後に再度体温が上がったことからインプランテーションディップ(着床下落)があった可能性が高くなります。
このような体温の顕著な変化は妊娠を希望する方にとって大きな希望になるでしょう。
これは実際に妊娠をした方のグラフです。この方の場合は一番体温が下がっている場所が排卵日。排卵日を境に高温期に突入しますが、高温期6日目から体温が低下しています。
この低下している時期に着床が起こり、インプランテーションディップとなっていたことがわかりますね。これを見ると高温期に体温が少し下がっても妊娠の可能性があるという期待が持てます。
インプランテーションディップによる体温低下ではない、黄体不全の可能性!
このグラフでは排卵があった日から高温期に入ったもののすぐに体温が下がっています。妊娠に至るたためには通常では14日間以上の高温期がなければいけません。10日も持続せず体温が低い状態になってしまう現象が見られる場合、黄体機能不全となっている可能性があります。
黄体機能不全とは基礎体温を高温に維持するための黄体ホルモン(プロゲステロン)が正しく機能していないとされる状態のこと。黄体機能不全を起こしてしまうと基礎体温が高温を維持できず、妊娠につながる可能性が極めて低いといわれるため注意が必要です。高温期が14日間も続かないという場合は婦人科で相談することをおすすめします。
カズヤ先生
産婦人科
黄体機能不全と診断された方は、妊娠継続のために黄体ホルモン製剤を補充する必要があります。具体的にはルトラールやデュファストンといった内服剤を妊娠初期の間、処方されることが多いです。かかりつけ産婦人科医に相談する様にしましょう。
インプランテーションディップはあくまでも着床時期のみの現象。1日~2日のみ低い体温となりつつも再び体温が上がって高温期を維持します。それにより着床している可能性が高いと判断でき、妊娠を明確にしてくれます。
(高温期が短い可能性のある方は以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠への近道!自分の変化を知る為にも、基礎体温をきちんと付ける大切さ
基礎体温を正しく計測し続けることは妊娠を希望する方にとっては非常に大切。結果的に妊娠を知るということだけではなくインプランテーションディップの可能性を知ることもできるからです。病院で相談するときや妊娠を知って病院を訪れる際にも、基礎体温表があると医師にも自分の状態を理解してもらいやすくなります。
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