インプランテーションディップとは?着床で体温が下がる?【実例で解説】

【医師監修】妊娠を望んでいるとき、高温期中に体温が下がると不安になってしまうことがありますよね。それはインプランテーションディップかもしれません。インプランテーションディップとは一体なんなのか、体温や着床の実態を徹底解説します。着床やタイミングも併せて解説!

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. インプランテーションディップってなに?
  2. 着床に期待!インプランテーションディップの期間
  3. インプランテーションディップからの妊娠
  4. インプランテーションディップにおける注意点
  5. インプランテーションディップだけで妊娠を確定できる?
  6. 正しいインプランテーションディップの知識で、妊娠へ!

上のグラフは基礎体温状態の模範なグラフです。ひとつの周期がおよそ28日~30日として、低温期と高温期が半分ずつになっていることが理想。さらに、排卵日から0.3℃以上の体温上昇がなければ、高温期とはカウントできないという説もあります。自分の基礎体温表でしっかりチェックをし、少しでも気になる変化があれば医師に相談しましょう。

妊娠したとされるには20日以上の高温期の持続がベースになります。その判断のためにも正しい基礎体温表が必要ですね。

婦人体温計にはたくさんの種類があり、アプリと連動しているなど簡単なものがどんどん発売されています。しかし身体の変化の状態を知るには、正しい計測をしてきちんと記録することが基本です。計測した体温はかならず毎日アプリや手描きのグラフなどに記録していきましょう。

自分が気が付かなかったホルモンの変化や隠れた病気などもグラフから知ることが多くあります。妊娠を希望する場合に限らず、自分の体調を知るツールにもなりますね。

(基礎体温については以下の記事も参考にしてみてください)

基礎体温の管理が簡単にできる!人気の無料アプリ7つを紹介!
基礎体温計のおすすめ!人気の15商品を紹介!正しい測り方も教えて!

インプランテーションディップにおける注意点

インプランテーションディップに妊娠の希望が持てると思うと大きく期待をしてしまうこともあるかもしれません。しかしインプランテーションディップを正しく見分けるには大切なポイントがいくつかあることをご紹介してきました。あらためておさらいしてみましょう。

妊娠のために、正確な体温の計り方を心がける

妊娠希望の方が基礎体温をつけることは妊活の第一歩ですが、正しく計ることが基本です。インプランテーションディップなのか、体温の計り間違いなのか判別することにもつながります。以下は基礎体温計測の基本となるのでしっかり守りましょう。

●朝起きて検温するまで身体を起こさない(布団からでたり、起きたりしない)
●毎朝、同じ時間に計測する
●計測時には体温計を動かさない(舌の裏にしっかりとあて、途中で口をあけない)

これらをしっかり行うことにより正しい基礎体温が記録でき、病気の発見や妊娠への近道ともなります。

着床維持は妊娠初期!体温の向上の為、質の良い生活習慣を保とう

夜更かしや極度の疲労、暴飲暴食など、女性ホルモンにおいて天敵となることは妊娠希望中は控えた方が良いとされています。ホルモンバランスはとてもデリケートですので、この要因で朝の体温が変化(低下)する場合もおおいにありえます。妊娠を希望するのであれば、なるべく規則正しい生活をしましょう。

インプランテーションディップと着床出血の因果関係

妊娠過程における着床時期の特徴としてインプランテーションディップは欧米では広く知られています。しかし日本ではインプランテーションディップより着床出血(着床時に子宮内膜についたわずかな傷による出血)の方が知られていますね。

しかしどちらもすべての方に起こるわけではなく、そのどちらか、あるいはその両方を経験したという人は実際にはごくわずかしかいません。そのためインプランテーションディップと着床出血には妊娠について明確な因果関係はないといわれています。

(着床出血の症状については以下の記事も参考にしてみてください)

着床出血の症状とは?妊娠超初期に起きる?生理との違い9箇所を紹介!

着床した?しない?思い込みは妊娠への毒

インプランテーションディップだけで妊娠を確定できる?