育児放棄(ネグレクト)の種類別の実例や、原因・対処法は?子どもへの影響についても解説

育児放棄(ネグレクト)とは、保護者が育児をせずに子供をほったらかしにする状態のことで、児童虐待の一種です。この記事では、育児放棄の種類・実例や、育児放棄に陥いるきっかけや理由・原因・対処法を解説します。子どもへの影響や、体験談もご紹介します。

( 2ページ目 )
Contents
目次
  1. 育児放棄(ネグレクト)とは?基準は?
  2. 育児放棄の種類・実例は?
  3. 育児放棄に陥るきっかけや理由は?貧困が原因?
  4. 育児放棄が子どもに与える影響は?
  5. 育児放棄(ネグレクト)の兆候がある場合の対処法
  6. 育児放棄したくなったら第三者に相談しよう!

日本では、少しの間子どもを車の中で待たせたり家で留守番をさせたりといった行為は当たり前に行われています。しかし、アメリカなどではこれらの行為は育児放棄としてすぐに通報されます。国によって文化や考え方が異なるので、「何が虐待とみなされるのか」をきちんと考えて行動しなければなりません。

教育的ネグレクト

教育的ネグレクトとは、子どもに必要な教育を受けさせないことです。具体的には、保育園や幼稚園、学校に行かせないことです。親の都合や生活習慣の乱れ、兄弟の世話や家事によって学校に行けない子がいます。

日本では、中学校までが義務教育です。子どもが学校に来ていない場合には、地域の教育機関から保護者に連絡が来るようになっていますが、聞く耳を持たず事態が改善しない家庭もあります。

医療ネグレクト・保健ネグレクト

医療ネグレクトとは、子どもに必要な医療を十分に受けさせないことです。判断基準としては、子どもの様子がおかしくても病院に連れて行かない、虫歯の治療をさせない、薬を適量飲ませない・勝手に中断するなどです。きちんと処置すれば助かったはずの命でも、そのまま放置されたことによって後遺症が残ったり最悪の場合は死に至る可能性があります。

保健ネグレクトとは、乳幼児健診や必要な予防接種を受けさせないことです。摂取が義務付けられている種類の予防注射を受けないというのは、事前に防ぐことができるはずの病気から子どもを守っていないとみなされ、育児放棄として扱われます。

(赤ちゃんの風邪については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの風邪!鼻水や咳を止める対処法は?病院へ行くべき?

育児放棄に陥るきっかけや理由は?貧困が原因?

育児放棄をしてしまうきっかけや理由には、親由来のものと子ども由来のものがあります(※2)。貧困だけが原因ではありません。望まない妊娠・子どもの障害や病気による育てにくさ、育児ストレス、親自身がネグレクトを受けた経験、社会的孤立、親の知識不足などさまざまです。ここでは、育児放棄に陥る理由を5種類に分けて体験談を踏まえながらご説明します。

(育児ストレスの解消法については以下の記事も参考にしてみてください)

育児ストレスの解消法を紹介!~症状や発散の仕方を考えてみる~

望まない妊娠・子供の障害や病気・連れ子

望まない妊娠をした場合や、子どもが障害・病気を持って生まれた場合に、自分の子供として受け入れることができずに育児放棄してしまうことがあります。また、再婚相手に連れ子がいる場合も同様な理由で育児放棄につながる可能性があります。これらに共通しているのは、「保護者が子どもに対して育てにくさを感じている」ということです。

専業主婦

40代

初めての育児で慣れていないのに、障害を持っていて他の子よりも手がかかるので、何度も途方にくれました。常につきっきりで、外出も周りの目を気にしなければならず苦痛でした。周囲の支えがなければ、育児放棄していたかもしれません。

子どもに障害や疾患がある場合は、通常の子育てよりもさらに大変です。常に子どもに注意を向けていなければならず、周囲にも気を使わなければなりません。自分の時間を確保することが難しいために、精神的に追い詰められやすくなります。

育児のストレス・疲れ

育児でストレスや疲れが溜まりすぎると、育児放棄につながる可能性があります。赤ちゃんの世話に慣れておらず、どうして泣き続けるのかがわからない状況が続いたり、夜泣きで寝不足状態が続いたりすると、ストレスや疲れが溜まりがちです。それまでは子どもがかわいいと思っていても、精神的に追い詰められると愛し方がわからなくなってしまうことがあります。

また、ママが仕事・子育て・家事の3つを行っている場合には、休む暇がなく疲れが溜まってしまうので、注意が必要です。共働きの家庭が昔よりも増えているので、育児疲れによる育児放棄が発生しやすいです。

会社員

30代

仕事と子育ての両立が想像以上に苦しいです。仕事の後は家事と育児に追われ、いつもヘトヘトです。疲れが溜まってしまって、心に余裕を持って子供と接することができません。このままでは育児放棄をしそうなので、仕事を辞めようか悩んでいます。

育児ノイローゼや産後うつから育児放棄に発展する可能性もあります。これらの症状は誰でもなり得るもので、ある日突然子どものことをかわいいと思えなくなってしまうことがあります。赤ちゃんと2人きりになる「密室育児」や、産後のホルモンバランスの変化などが原因です。真面目な性格の人は育児ノイローゼになりやすいので、注意が必要です。