母乳が臭い原因は？チチガって何？赤ちゃんへの影響や、授乳時の対策も！

チチガとは、ワキガと全く同じような刺激臭が乳輪から出てしまうことです。乳輪わきがや乳首わきがなどと呼ばれることもあります。

そもそも、チチガやワキガが発症する原因はアポクリン汗腺という汗腺だと言われています（※1）。人間が目で相手を判断する能力を備えていなかった頃は、脇や肛門の周りから出る匂いで仲間を見分けたり、異性を引き付けていたりしました。ワキガやチチガは、そういった進化の名残として私たちの身体に残っているのです。

体臭というとワキガばかりを想像してしまいがちですね。しかし、アポクリン汗腺はデリケート部分や乳輪にもあるため、産後のホルモンバランスの変化によりいろいろな場所の匂いが強くなることに悩むママは多いです。以前よりもチチガが強くなることに悩んでいる人もたくさんいますよ。

産後チチガに悩むママの体験談です。産後急に乳輪から脇の臭いがすることで、驚いてしまうママは多くいます。旦那さんによってはそういった臭いを気にしない場合や、むしろ気に入ってくれる場合もあるようなので、あまり深く考えすぎる必要もないのかもしれませんね。

（乳児の臭いおならについては以下の記事も参考にしてみてください）

どうして母乳が臭くなってしまうのか、疑問に感じるママも多いでしょう。アポクリン汗腺以外では、ママの栄養の偏りが母乳の臭いの原因になると考えられます。

食事が直接母乳に影響するということはありませんが、母乳の味や臭いには、ママの食べたものの影響を受けると言われています（※2）。母乳が臭いと感じたら、栄養バランスを見直してみてくださいね。ちなみに、母乳はママの血液から作られるので、鉄の匂いがする場合もありますよ。

なお、母乳が乳房に溜まると母乳が古くなり臭いがしやすくなるという意見もありますが、溜まった母乳が臭くなることはありません。

（母乳パッドについては以下の記事も参考にしてみてください）

「チチガの状態で授乳をしたら、赤ちゃんもワキガやチチガになってしまうかも」「赤ちゃんの健康に影響するかも」と心配するママはたくさんいます。しかし、チチガやワキガが赤ちゃんの健康を損ねてしまう心配はありません。チチガやワキガの原因になる菌は人の皮膚や空気中などどこにでもいる菌で、感染力が非常に低いからです。

そもそも、ワキガやチチガのにおいは、硫黄臭・脂肪酸臭・スパイシー臭でできています。これらはすべて、人の身体で大量に作られている脂肪酸の1種です（※3）。ですので、チチガやワキガ程度なら、赤ちゃんの健康に悪い影響を与えてしまうことはないでしょう。将来的に赤ちゃんがチチガになってしまうこともありませんので、安心してくださいね。

もし赤ちゃんからチチガやワキガのにおいがしてしまったとしても、成長と共におさまっていくケースが多いですよ。

（授乳中に栄養ドリンクを飲む場合の赤ちゃんへの影響については以下の記事も参考にしてみてください）

赤ちゃんの健康に影響しないとは言え、母乳が臭いと気になってしまうママもいるでしょう。母乳が臭い場合に簡単にできる対策を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

（授乳中に乳首を噛まれる時の対策については以下の記事も参考にしてみてください）