赤ちゃんの臍ヘルニアとは?自然に治る?原因・症状は?治療法、手術の必要性も!

お腹のでべそに似た赤ちゃんの臍(さい)ヘルニアとは、どんな症状でしょうか?通常は自然に治る?ともいわれていますが、原因や治療法、手術の必要性について説明します。赤ちゃんが臍ヘルニアだった先輩ママの【体験談】も紹介しますので、参考にしてください。

Contents
目次
  1. 赤ちゃんの臍ヘルニアとは?症状は?
  2. 臍ヘルニアは自然に治るの?
  3. 臍ヘルニアの原因
  4. 臍ヘルニアの治療法は?手術が必要?
  5. 赤ちゃんが臍ヘルニアだった先輩ママの【体験談】
  6. 赤ちゃんの臍ヘルニアについて知っておこう

赤ちゃんの臍ヘルニアとは?症状は?

臍(さい)ヘルニアとは、赤ちゃんのおへそがでべそのようにでっぱっている状態をいいます。でべそと似ていますが、臍ヘルニアのはおへその皮膚がでっぱっているのではなく、おへそからお腹(なか)の中身が出てしまっているという症状です。臍ヘルニアは、ママに何か原因があったり、へその緒の切り方など病院に原因があったり、するわけではありません。(※1)

臍ヘルニアの症状は正確には赤ちゃんのおへその下の「臍輪(さいりん)」という筋肉がきちんと閉じていないことが原因です。臍輪がしっかり閉じていないため、赤ちゃんのおへその隙間(すきま)からお腹の中の腸などが飛び出してしまうのです。(※1)

痛みがあるか心配になるママも多いでしょうが、痛みの症状はありません。

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臍ヘルニアは自然に治るの?

赤ちゃんの臍ヘルニアのほとんどは、お腹に筋肉がつくことで自然に治るといわれています。腹筋が発達する1歳くらいには、およそ95%以上の臍ヘルニアは自然に治るでしょう。臍ヘルニアの自然治癒とは、赤ちゃんのおへそまわりの腹壁の筋肉が発達し隙間が自然に閉じることをいいます。(※1)

まれに臍ヘルニアで押し出された腸が隙間にはまり込み、お腹に戻れなくなってしまうことがあります。この状態を「臍ヘルニア嵌頓(かんとん)」といい、緊急手術が必要です。臍ヘルニア嵌頓になると赤ちゃんは腸管が詰まって嘔吐(おうと)を繰り返します。そのような症状がみられた時は早急に受診してください。(※1)

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臍ヘルニアの原因

赤ちゃんの臍ヘルニアの原因は、へその緒がママとつながっていた時のなごりです。「臍輪閉鎖不全(さいりんへいさふぜん)」という状態になるためとされています。臍輪閉鎖不全とは、赤ちゃんのへその下側の筋肉の隙間がきちんと閉じない状態のことをいいます。赤ちゃんのお腹に力が入ることで、筋肉の隙間からお腹の中身が押し出されてしまうのです。(※2)

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臍ヘルニアの治療法は?手術が必要?

赤ちゃんが臍ヘルニアと診断された場合、どのような方法で治療が行われるのでしょうか。ここでは、赤ちゃんの臍ヘルニアの治療法や手術についてくわしく解説します。

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2歳頃までは経過観察

赤ちゃんの臍ヘルニアは、2歳ころまでは経過観察となることがほとんです。おへそのまわりの筋肉が発達することで自然に治ることが多いためで、それまでは治療をせずに経過をみていきます。(※2)

スポンジ圧迫法

赤ちゃんの臍ヘルニアは、スポンジ圧迫法という方法で治療を行います(※2)。スポンジ圧迫法とは、赤ちゃんのおへそをスポンジで圧迫しテープでとめて固定をする治療法です。スポンジで圧迫することで、お腹の中身がおへそから飛び出てくるのを防ぎ、さらに皮膚がたるんでしまうのを予防します。

スポンジ圧迫法は、治療をはじめる時期が早いほど短い期間で治療を終えることができます。生後2カ月くらいから治療を始めると、個人差はありますが、およそ3カ月で治療を終えることができます。早い時期から治療をすることで、赤ちゃんがでべそになる心配も少なくなるでしょう。

ただし、このスポンジ圧迫法にはデメリットもあります。自宅でおへそのテープを張り替えるため、ママやパパには少し負担がかかってしまいます。また、赤ちゃんの敏感な肌にテープをはる必要があるため、肌が赤くかぶれてしまう可能性もあるでしょう(※2)。肌が弱い赤ちゃんでは、テープで皮膚炎が起きて、スポンジ圧迫法を中断せざるを得なくなります。