基礎体温の平均は?正常値は?グラフで妊娠しやすい体温を知ろう!

【医師監修】妊活中に基礎体温を正しく管理することは重要なことです。ただ数値だけで説明されたり覚えても、なんとなくわかりづらかったり、体温の平均も把握しにくいです。そこで数値とグラフを用いて視覚的に基礎体温の平均や正常値を把握し、今後の妊活に大いに役立てていきましょう。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 基礎体温とはなに?
  2. 基礎体温の平均ってどのくらい?
  3. なぜ基礎体温の平均を知る必要があるの?
  4. 基礎体温の高温期と平均は?
  5. 基礎体温の低温期と平均は?
  6. 基礎体温の平均を計算してみましょう!
  7. 基礎体温の平均をグラフでみてみましょう!
  8. 基礎体温の平均をグラフでみる意味
  9. はっきりと二相にならずに平坦な基礎体温
  10. 基礎体温の高温期が短い
  11. 基礎体温が平均より低くなってしまったら?
  12. 高温期が長く続いている場合
  13. 高温期に出血があった場合
  14. 妊娠前から基礎体温をグラフ化して妊活に活かしてみましょう!
  15. iPhoneアプリで基礎体温を記録

基礎体温を記録することは非常に大切です。基礎体温をグラフにすることで生理周期や低温期と高温期を簡単に把握できます。さらにグラフの形からも様々なことを判別することができるのですよ。数値表だけでは視覚的に変化が見えないので、グラフ化することをおすすめします。

また、お医者さんや自分以外の人に見せる場合にもグラフがあったほうが一目でわかりやすくなるでしょう。

はっきりと二相にならずに平坦な基礎体温

出典:https://www.pinterest.jp/pin/606789749793818721/

高温期と低温期の温度差がなく低温期が続いてしまっている場合は、無排卵月経が考えられます。無排卵月経とは月経がきていても排卵が無い状態のこと。無排卵性周期症とよばれることもあり不妊の原因のひとつです。

無排卵月経の症状には、月経周期が短くなったり長くなったりする、出血日数が短くなったり長くなったりする、出血量が少なくなったり多くなったりするなどがあります。生理不順や不妊になる場合も。周期的に生理があっても低温期が続いている場合は無排卵である可能性もあるので注意しましょう。

無排卵月経になる原因で多いのは過度なダイエット、生活習慣、ストレス、冷え、喫煙などによってホルモンのバランスが崩れることです。まずは思い当たることがないか生活を見直してみましょう。

無排卵月経であるかどうかは基礎体温を基準に判別します。低温期がずっと続くようであれば産婦人科で受診し、無排卵になっていないか、ホルモンが正常に分泌されているか血液検査をして確認してもらいましょう。(※4)

カズヤ先生

産婦人科

無排卵月経の場合は、特に妊活中の方であれば、卵胞を育てるお薬を使用する時があります。
お薬で卵巣の中の卵胞をしっかり育てて、排卵を起こす注射などを用いて、しっかりとした月経周期を作っていきます。
また、無排卵月経にしっかりとした原因疾患が認められる場合は、基礎疾患の治療が優先されます。
具体的には、下垂体腫瘍、神経性食欲不振症、スポーツ選手に代表的な視床下部の抑制や、高プロラクチン血症、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が原因となりますので、産婦人科専門医のもとで検査していく必要があります。

(無排卵月経については以下の記事も参考にしてみてください)

無排卵月経とは?特徴や原因!生理が来てても排卵してない可能性あり!

基礎体温の高温期が短い

出典:https://www.pinterest.jp/pin/606789749785846872/

高温期が短い場合は、高温期に分泌されるホルモンである黄体ホルモンの分泌が少なくなっていることが考えられます。黄体ホルモンの分泌が減ることで、月経が早まったり、子宮内膜が薄くなり妊娠し辛くなったり、流産しやすくなってしまうこともあるでしょう。

対処としてはまず生活習慣を見直し、食生活の改善、十分な睡眠や冷え対策を行ってみましょう。改善しないようなら、産婦人科で受診することをおすすめします。

(短い高温期については以下の記事も参考にしてみてください)

高温期が短ければ妊娠しにくい?原因と改善法とは?

基礎体温が平均より低くなってしまったら?

出典:https://www.pinterest.jp/pin/606789749783836646/

基礎体温が低い状態が続く場合はホルモンバランスが乱れていることが多いです。女性ホルモンの影響で基礎体温は変化します。女性ホルモンが正常に分泌されていなければ体温が上がりません。

女性ホルモンはちょっとしたことが原因で正常に分泌されなくなります。疲労、睡眠不足、食生活の偏り、ストレスなどが原因になりやすいので、生活習慣を整えてみましょう。

他にもバセドウ病や橋本病などによる甲状腺機能の異常などが原因でも基礎体温が低くなります。基礎体温が低いままであるなら、産婦人科で受診してみてください。