生理前にめまい…!症状別の原因と対処法!PMSや妊娠の可能性も?

【医師監修】生理痛や眩暈(めまい)など生理前・生理中は様々な症状が現れますよね。しかし生理痛は、薬を飲むことで痛みを軽くできます。では眩暈(めまい)が起きたときはどのような対応をすればよいのでしょう。今回は生理前・生理中に起こる眩暈(めまい)の原因と対処法をご説明します。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. なぜ生理前・生理中に眩暈(めまい)が起こるの?
  2. 生理前・生理中に関わる女性ホルモン
  3. 生理前・生理中の眩暈(めまい)の原因
  4. 女性の体の生理サイクル
  5. 生理前・生理中の眩暈(めまい)の対処法
  6. 月経前症候群(PMS)や妊娠の可能性は?
  7. 生理前・生理中にできる眩暈(めまい)予防
  8. 食事による眩暈(めまい)予防
  9. 生理前・生理中にも眩暈(めまい)が続くとき
  10. 眩暈(めまい)が起きたら無理をしない!

なぜ生理前・生理中に眩暈(めまい)が起こるの?

生理前・生理中に突然頭がふわふわしたり、目がぐるぐる回っているような感覚がしたりすることはありませんか?ひどいときには吐き気や、立っていられない状態になる場合もあるでしょう。眩暈(めまい)は生理前・生理中だけでなく、日常生活や妊娠時にも起こる場合があります。今回は、眩暈(めまい)の起こる原因と対処法をご説明しましょう。

生理前・生理中に関わる女性ホルモン

生理前・生理中・生理後になると、黄体ホルモンと卵胞ホルモンがそれぞれの時期に合わせて分泌されるようになります。特に生理前は分泌される2つのホルモンが入れ替わる時期なので、ホルモンバランスが急激に乱れる時期でもあるのです。生理前・生理中の眩暈(めまい)にはこのホルモンが影響している場合があるといえます。(※1)

黄体ホルモン(プロゲステロン)

黄体ホルモン(プロゲステロン)は女性の体が妊娠しやすいように子宮環境を整え、排卵後次の生理が始まるまでに分泌量が増えます。このホルモンが分泌されることにより、体は栄養や水分を蓄えようと代謝が下がるのです。また黄体ホルモンは生理前の食欲を増進させ、血糖値を下げるインスリンの働きを弱める作用を持っています。

卵胞ホルモン(エストロゲン)

卵胞ホルモン(エストロゲン)は、受精卵が着床しやすくなるよう子宮内膜を厚くする働きを持っています。生理後から排卵期に分泌量が増え、妊娠の手助けをするのです。さらに血管を広げることで動脈硬化を防ぐなど、他の病気の予防にも関係しています。

生理前・生理中の眩暈(めまい)の原因

生理前・生理中はホルモンバランスが乱れる時期で、眩暈(めまい)の原因も複数あります。この時期は頭がふわふわしたり目がぐるぐる回ったりといったひどい眩暈(めまい)が起きる可能性が高いのです(※1)。この時期の体の状態と、それによって起こる眩暈(めまい)の原因をご説明しましょう。

生理前・生理中の眩暈(めまい)の原因【貧血による眩暈(めまい)】

生理前・生理中の貧血による眩暈(めまい)は、血流の悪化が原因で起こります。生理前になると、体が子宮を温めようとするため体中の血液が子宮に集中するのです。生理中の場合は経血の排泄をスムーズにする必要があり、血液が子宮に集中して送られます。

全身の血流が悪く脳に送られる血液の量が減ることで貧血になり、頭がふわふわしたり目がぐるぐる回っているような感覚が起こるのです。

また貧血傾向の人は日常生活でも眩暈(めまい)が起きる可能性があります。生理前・生理中になると普段よりもひどくなる恐れがあるでしょう。