生理不順でも妊娠できる?妊娠の兆候は確認できる?検査薬はいつ使う?

【医師監修】妊娠を望んでいる人にとって、生理の周期や排卵日を知ることはとても大切ですよね。生理不順の場合でも、妊娠することは可能なのでしょうか?妊娠した時にどのような兆候で確認できるのかなど、妊娠検査薬の使用のタイミングや生理不順の改善策も一緒に紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. そもそも生理不順ってどういうもの?
  2. 生理不順でも妊娠は可能なの?
  3. 知りたい!生理予定日と排卵日
  4. 見逃したくない妊娠の兆候は?
  5. 生理不順の場合の妊娠検査薬を使うタイミングは?
  6. 生理が来ない!妊娠兆候もない!妊娠以外の可能性は?
  7. 生理不順を治して妊娠しやすい身体へ!
  8. 生理不順でも妊娠は可能!でも慎重に判断して

そもそも生理不順ってどういうもの?

「生理不順」または「月経不順」とは、生理の周期が決まっていなかったり、規則正しく生理が来なかったりすることをいいます。生理不順の悩みを持つ女性は多く、10代前半ですでに約8割もの女性が経験しているようです。その後、たいていは生理は順調になっていくのですが、生活習慣等の原因から生理不順のままの人もいます。

生理不順ってどういうもの?【症状】

「生理不順」と一言にいっても、その症状は様々です。個人差がありますが、生理には医学的に平均と言われている「周期日数」「期間」「経血量」があり、その平均からかけ離れていることを生理不順といいます。

生理不順ってどういうもの?【生理周期・生理期間】

生理が始まってから次の生理が来る前日までを生理周期といい、日数は25日から38日が平均的だと言われています。その平均を離れている場合、つまり生理周期の日数が24日以下の場合「頻発月経」となり、39日以上の場合は「稀発月経」になるようです。3か月以上生理が来ない場合も「無月経」として、生理不順の1つに数えられています。

生理期間は3日から7日が平均的な日数です。それより短い日数の場合は「過短月経」となり、1週間以上にわたる日数の場合は「過長月経」とされています。経血量にも平均値があり、通常は50mlから250mlですが、これよりも少ない場合が「過少月経」となり、また多い場合は「過多月経」になるようです。(※1)

生理不順ってどういうもの?【症状】

多くの人が悩まされたことのある生理不順ですが、ほとんどの場合は女性ホルモンのバランスの乱れが原因となっています。ホルモンバランスが崩れてしまう原因は以下の通りです。

●精神的ストレスと身体的ストレス
●睡眠不足やダイエットなど、生活習慣の乱れ
●卵巣機能の低下または甲状腺機能の異常
●プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の分泌過多

生理不順の原因は数多くありますが、実のところ精神的なストレスが原因となっている場合が圧倒的に多いとされています。一時的な強いストレスが周期を変えてしまうこともあり、妊娠しにくい身体をつくってしまう可能性もあるのです。

カズヤ先生

産婦人科医

この中でも、卵巣機能不全、甲状腺機能異常、プロラクチン分泌異常に関しては産婦人科専門医で診断し 専門的な治療が必要になります。 月経不順には、背景にこのような内分泌疾患を抱えている可能性が高く、特に今後に妊娠を考えている女性であれば 排卵障害などを伴うことも考えられますので、早めの受診をお勧めします。

生理不順でも妊娠は可能なの?

生理不順の場合でも、妊娠に必要な排卵があれば妊娠することは可能です。逆に排卵の起きていない無排卵月経の場合、生理があっても妊娠できません。しかし生理不順は不妊と全く無関係とは言い切れず、妊娠は可能でも妊娠しにくい状態に陥っていることも考えられます。

生理不順の人は妊娠しにくいの?