赤ちゃんとの添い寝!新生児はいつから一緒に寝ても大丈夫?
【医師監修】赤ちゃんが産まれたら、ベッドやお布団で添い寝したいと思っているママは多いのではないでしょうか。新生児や赤ちゃんとの添い寝はメリットばかりではなく、デメリットもあるので細心の注意が必要です。新生児や赤ちゃんとの安全な添い寝について詳しくご紹介します。
ベッドでの添い寝は生後4ヶ月前後からが望ましいでしょう。赤ちゃんの首がすわり、全体的にしっかりした体つきになってからのほうが安心です。ベッドはマットレスの上に寝るため布団よりも柔らかく、首のすわらない赤ちゃんを寝かせると良い姿勢を保つ事ができません。
万が一の対策として、ベッドの周辺はコルクマットやパズルマットなど衝撃を吸収してくれるものやベッドガードなどを用意しておくとよいでしょう。
新生児や赤ちゃんと添い寝をするときの仕方と注意点
赤ちゃんと添い寝する時は注意しなければいけないことがたくさんあります。睡眠のサイクルも違いますし、体温も高く布団の中で熱がこもりやすいです。赤ちゃんに合わせて寝室の環境や寝具の配置に気を配りましょう。赤ちゃんの寝具周りに物を置かないように安全な空間を作って下さい。
(赤ちゃん・新生児の睡眠時間については以下の記事も参考にしてみてください)
布団で添い寝の仕方と注意点
布団での添い寝の仕方は、寝室で川の字で眠る場合は赤ちゃんを壁側に寝かせましょう。ママが壁の役割をして、パパや兄弟の寝返りから赤ちゃんを守ります。日中と同様に、赤ちゃんの布団の周りには物を置かないように気を付けて下さい。
赤ちゃんが使う掛布団は、赤ちゃん用の物を使いましょう。大人用の寝具は、大きすぎて重く暑すぎることがあります。窒息などの重大な事故になるので使わないで下さい。
ベッドで添い寝の仕方や注意点
ベッドでの添い寝の仕方は、布団の時と同様に壁側に赤ちゃんを寝かせましょう。硬めのマットレスを使ったり、ベッドインベッドを利用して赤ちゃんが寝具に埋もれない工夫をして下さい。柔らかいマットレスはママの寝返りなどの動きが、振動として赤ちゃんに伝わります。首のすわらない赤ちゃんを寝かせると体が埋もれてしまい呼吸が出来なくなるため注意が必要です。
ベッドからの転落やベッドガードとマットレスの間に赤ちゃんが挟まらないように、充分注意して添い寝して下さい。
乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク
それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群
厚生労働省『乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)』
SIDSの原因は不明です。呼吸のコントロールに異常があるためとも考えられています。SIDSの乳児の一部では、血液中の酸素レベルが低下した徴候や、呼吸が一時停止した徴候が観察されているようです。
乳児をうつ伏せに寝かせること、柔らかい寝具(枕や羊毛の毛布など)の使用も、SIDSと関連があるとされています。ソファ、クッション、または柔らかいベッドで乳児に添い寝することもSIDSのリスクを上昇させると考えられているのです。(※2)
乳幼児突然死症候群(SIDS)と添い寝の因果関係
乳幼児突然死症候群と添い寝にはっきりとした因果関係はありません。しかし統計をみると添い寝をしていた時の発生率が高いのは事実です。なぜ添い寝がよくないのか、添い寝の仕方に問題があるのかなど解明されていません。
一説には添い寝をしてパパやママに近づきすぎると、パパやママの呼吸で発生した二酸化炭素を赤ちゃんが大量に吸ってしまうのがよくないと言われています。
(新生児のうつぶせ寝については以下の記事も参考にしてみてください)
新生児の頃から添い寝する方法
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