排卵日の腰痛!原因と対処法は?体験談も!ひどい痛みは卵巣癌の可能性も?

【医師監修】排卵日に腰痛で悩まされることはよくあります。また排卵日に腰痛などまったくない人もいます。どうして排卵は痛みがでるのでしょうか。そこで排卵日に起こる腰痛の原因や腰痛を和らげる方法をご紹介しましょう。またひどい腰痛の症状は卵巣癌の可能性があるかもしれません。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 排卵日とは?
  2. 排卵日の症状は?
  3. 排卵日に腰痛が起こる原因は?
  4. 排卵日の腰痛の症状を和らげる対処法
  5. 排卵日の腰痛で痛みが引かないときは医師に相談を
  6. 排卵日のひどい腰痛は卵巣癌の症状かも?
  7. 卵巣癌の症状は?
  8. 卵巣癌の検査って?
  9. 卵巣癌ってどんな病気?
  10. 卵巣癌になりやすい人って?
  11. 卵巣癌は若い女性も発症する
  12. 腰痛はがまんしないで

ゆっくりお風呂に入ると、排卵日の腰痛が良くなる気がする…!モコモコ靴下履いて、下半身あっためるのも大切よっ。

腰痛の時は湯船にゆっくりと浸かると、身体を温める効果があります。血行が良くなり冷えを取り除くため、腰痛が和らぎます。熱いお湯は控え、少しぬるめの温度で気持ちいいと感じるくらいがリラックスできます。

湯船の中でできる程度の軽いストレッチも有効です。お湯の中では身体が浮くので、ストレッチをしても腰に負担がかかりません。またお風呂あがりにストレッチやマッサージをしてもいいでしょう。身体があたたまっているので、ストレッチの効果も高まります。

腰痛は無理をしないでリラックス

ストレスも腰痛の原因のひとつです。ストレスによって自律神経が乱れ、血流不良になることがあります。結果、骨盤周りの筋肉も固くなり、骨盤の動きが鈍くなってしまうのです。

普段からストレスフルな生活をしていると、せっかくストレッチなどで筋肉をほぐしてもストレスを感じると知らないうちに身体に力が入ってしまい、筋肉が緊張して固くなってしまうこともあります。そんな時は無理をせずに、ゆっくりと休んでリラックスを心掛けましょう。

排卵日の腰痛で痛みが引かないときは医師に相談を

排卵日の腰痛をさまざまな対処法でも解決できないときや、改善されずに毎回痛みが続くようならかかりつけの医師や婦人科で相談しましょう。痛み止めなどを処方してもらうほか、治療が必要な場合もあります。自己判断しないで相談することをおすすめします。

リエ先生

産婦人科医

排卵日近くに腹痛や腰痛があり、数日で痛みが治まる場合、まずは排卵痛を疑います。排卵痛は人によっては生活できない程強いことがあります。痛み止めやピルで改善することが多いため排卵痛が強い人は病院で相談しましょう。

排卵日のひどい腰痛は卵巣癌の症状かも?

排卵日にひどい腰痛の症状が頻繁にでてくる原因として、卵巣癌があります。卵巣にできた癌が大きくなることで神経が圧迫され、腰痛をひき起こすのです。

腰痛も卵巣癌の症状のひとつ

事務員(女性)

ずっと腰痛で、排卵痛も酷くて…痛み止めで紛らわしてたんだけど、どうしても我慢できなくて救急車で運ばれたの。そうしたら、もう大変!卵巣はれ上がって捻じれてて、右の卵巣をとる事になっちゃって!

「卵巣がんかも?」っていう風にも言われたんだけど、結局「境界性悪」っていうがんの予備軍みたいなやつでした…これから定期的に検査しないといけないんだ…とほほ。

腰痛は排卵痛の症状のひとつでもあります。排卵痛の腰痛は排卵日前後3日ぐらいに起こることが多く、痛みの症状は定期的に起こります。ただし、あまりに酷い腰痛が続く場合は、卵巣癌の可能性があるかもしれません。排卵痛と異なり、持続性があるのが特徴です。

思い当たる症状のある方は、一度かかりつけの産婦人科で相談しましょう。場合によって適切な治療を積極的に受ける必要があります。

卵巣癌の症状は?

卵巣癌には初期症状がほとんどありません。卵巣癌自体は無症状で知らないうちに進行していき、癌が大きくなったり他の部位に転移して初めて気が付くことが多いのがほとんどです。(※2)そのため卵巣癌は沈黙の腫瘍、いわゆるサイレントキラーと呼ばれています。

下腹部にしこり

進行した卵巣癌は、触ってわかるほどのしこりが下腹部にでてきます。卵巣癌ができると、できた側の卵巣が腫れて大きくなるためです(※2)。