男性の不妊治療とは?治療方法や原因について詳しく知りたい!

【医師監修】子供がなかなかできない場合、不妊の原因は男性側にあることもあります。妊活は女性だけではなく男性も協力し合う必要があるのです。「男性不妊の治療とはどんなものなのか」「日々の生活スタイルはどうすればより効果的か」など、治療方法と妊活方法をご紹介します。

Commentator
|
専門家監修
島袋史
ゆいクリニック(沖縄市)院長。琉球大学医学部卒業。「生まれてからもずっと結ばれていたい」という母と子の想いに応えることが出来るような、祝福に満ちた場を創りたいという想いの下、・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 男性不妊とは?
  2. 男性不妊治療の方法について
  3. 男性不妊の原因とは?どんなケースがあるのか
  4. 男性の不妊治療の費用はどのくらいかかるのか
  5. 男性の精子の質を上げるための過ごし方
  6. 妊活におすすめのサプリ
  7. もしかして男性不妊かなと思ったら

男性不妊とは?

夫婦ともに子供が欲しいのになかなかできないと、女性側に原因があるのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、男性側に約半数原因があるということが分かっています(※1)。今はもう子供ができないのは「畑が悪い=女性側が原因」だといわれていた時代ではないのです。

男性不妊かもしれないと思っても、男性がすぐ病院に行って検査できるかというと、なかなか踏み切れない方もいるでしょう。ここでは男性不妊について治療や改善方法など詳しくご紹介します。

(不妊症については以下の記事も参考にしてみてくださ)

【不妊症チェック】症状や特徴のチェックリスト9項目でセルフ診断
男性も妊活!夫の協力で妊娠率アップ!まずは食事やサプリから

男性不妊治療の方法について

男性不妊の治療方法は、ケースによってだいぶ変わります。男性不妊の治療方法についてご説明しましょう。

男性不妊治療の方法について【精子が少ない・無精子症の場合】

女性が病院で検査をして問題がない場合、男性側に原因があると考えられます。男性も検査して実際に精子がどれくらいあるのかを調べてもらうことが必要です。検査結果が「無精子症」であることも考えられます。「無精子症」あるいは「精子が少ない」ことが分かったら、改善する為に治療手術を受けたり、生活スタイル変えたりすることになるでしょう。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/837669599429769030/

精子に元気がなく、問題のある精子が作られる率が高い症状のこと乏精子症といいます。精巣の静脈が逆流してしまい、こぶのような静脈瘤ができると乏精子症になるのです。長時間座ると痛みを伴います。静脈瘤の症状がない場合でも、血流が悪くなり精巣の状態が悪くなると、精子が作られにくくなるケースもあるのです。

精液の中に全く精子が見つからないケースを「無精子症」といいます。この場合、「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」の2つが考えられます。

閉塞性無精子症は精子は作られるのですが精管が塞がれている状態で、手術をして精管を通るようにする治療方法です。自然妊娠の期待はできますが、手術する場所によっては自然妊娠ができない場合もあります。その場合、精子を精巣からとって体外受精するという治療方法がとられます(※1)。

非閉塞性無精子症とは、精子が作られていない状態のことです。精子が作られていないと、ホルモンがうまく分泌されていない可能性があります。ホルモン剤で改善を試みる治療方法となります。

男性不妊治療の方法について【性交障害】

いざ子供が欲しいと思っても、性交をする段階でつまづいてしまう場合もあります。不妊で意外に多いといわれている「性交障害」です。精神的要因も考えられます。しかし病院では、軽度のものであれば原因を特定した後不妊治療をします。重度のものであれば体外受精となるでしょう。

男性不妊治療の方法について【1番の高度な治療法】