【医師監修】妊娠12週の妊婦・胎児の状態は?症状と流産の注意点!

妊娠12週目になると、つわりも治まり、流産などの不安が少しやわらぐ方も多いのではないでしょうか。ですが、注意点もいくつかあります。ここでは、妊娠12週が妊婦や胎児にとってどんな時期か、過ごし方のポイントなど、妊娠12週(12w)にまつわる様々な情報を、先輩ママたちの体験談とあわせてご紹介します。

( 5ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠12週目はどんな時期?妊婦の状態は?
  2. 妊娠12週目から妊婦検診も変わる
  3. 妊娠12週にあらわれる症状
  4. 妊娠12週の妊婦のお腹の大きさは?【画像あり】
  5. 妊娠12週の胎児の状態は?大きさ(身長・体重)は?
  6. 妊娠12週の胎児のエコー画像【画像あり】
  7. 妊娠12週の過ごし方のポイント10選!注意点も!
  8. 妊娠12週の先輩ママ達の体験談
  9. 流産の危険性は?
  10. 胎児ドックとは?この時期に受けられる?
  11. 妊娠に慣れてきた時こそ油断はせずに
マタニティブルーとは?症状と対処法!妊娠中から産前産後つづく? | AKANBO[あかんぼ]

2.貧血の症状が出たら、転倒に注意

まだ妊娠12週目はお腹の大きさもそんな大きくないし大丈夫、と思っていても、貧血で転倒するケースもあります。万が一転倒してしまった場合は、お腹の張りの変化や出血を確認しましょう。これらがなければ心配しすぎることもないかもしれませんが、出血してしまった場合は早めに病院に行きましょう。転倒防止のためにも、ヒールなどは履かず、かかとが低くて歩きやすい靴を履くのがおすすめです。

3.腰痛がひどくなる

せっかくつわりが終わっても、腰痛の症状はまだ続きます。この腰痛は妊娠によって活発になった女性ホルモンのリラキシンに原因があります。リラキシンは出産のために間接、靭帯、骨盤を弛緩させてくれる働きがあるのですが、一方でお腹が大きくなると、ゆるんだ関節や靭帯、骨盤では支える力が十分ではなくなってしまい、腰痛がひどくなるといわれています。

しかし、胎児の健康を考えて鎮痛剤等を飲むことは控えたいので、どんなに腰痛がひどくても直接的な腰痛の症状に対処ができないのがつらいところです。良い姿勢に気を付けたり、体重の増加を急激にさせないようにコントロールをしたり、冷え性対策をするなどして、これ以上腰痛の症状を悪化させないようにすることが大切です。

妊娠超初期〜初期の腰痛!どんな痛み?原因と対策!流産の可能性も? | AKANBO[あかんぼ]

4.出血や腹痛のある場合には産休に入ることも検討する

妊娠12週目でもまだ仕事を続けている妊婦さんは多いでしょう。つわりが治まって体調が良い場合は問題ありませんが、腰痛や腹痛などがひどい場合は仕事を調整する必要があるかもしれません。特に、座った時にお腹の張りによる腹痛を感じる時は要注意。妊娠中はデスクワークが中心になると思いますが、座る体勢だけを続けているのも血液循環を滞らせる原因になり、腰痛や腹痛を引き起こしてしまいます。30分に1回は立つようにして、腰痛と腹痛を防止しましょう。

出血や張りによる腹痛がある場合、仕事を控えた方が良いと医師から指示があった場合は産休、退職をすることを考えましょう。腰痛や腹痛など自分の身体の痛みは、自分にしか分からないことです。今は身体は自分だけの物ではないので、いたわるようにしましょう。妊娠4ヶ月から勤務先で加入されている健康保険の保険料を支払っている場合は、出産手当金を支給してもらえます。

5.尿漏れがおきやすいので前もって対策する

妊婦さんの大多数が経験したことのある尿漏れは、お腹が大きくなるにつれて、膀胱が圧迫されてしまうことが原因です。お腹が大きくなり、中の子宮も大きくなっるので、この時期から対策をしていきましょう。そして、妊婦は膀胱炎や腎盂炎になる可能性があるので、こまめにトイレに行くよう心掛けましょう。漏らしても良いように尿漏れシートをつけておくと安心です。

6.便秘になりやすくなる

こちらも妊婦さんに多く見られる症状「便秘」です。妊娠生活を万全に続けるうえで一番大事な女性ホルモンであるプロゲステロンですが、このホルモンは妊婦さんの胃と腸の働きを弱めてしまいます。それによって妊婦さんは便秘になりやすくなってしまいます。便秘で腹痛を感じても薬を飲むことはなるべく避けたいので、つまり感や腹痛をなかなか解消できずにストレスになってしまうかもしれません。日ごろから腸内を整えてくれる食物繊維をしっかり摂るようにしましょう。

妊婦の便秘!その解消方法とは?妊娠中は体操や食べ物で便秘対策 | AKANBO[あかんぼ]

7.むくみやすくなる

妊娠中はむくみの症状が非常に出やすいです。それは血液循環量が増えるのに対し血液の濃度が少ないため、水を溜め込み妊娠前よりもむくみやすい体質になっているから。さらに、妊娠したことによるホルモンバランスも変化しているため、自律神経も乱れやすいことも原因です。冷えを体にため込むことはむくみ、腰痛、お腹の張りによる腹痛などを起こしてしまうので注意しましょう。

妊娠初期のむくみの対策は?足のだるさや指のむくみの原因は? | AKANBO[あかんぼ]
妊婦のむくみ(浮腫)解消法11選!妊娠中に足がむくみやすい原因は? | AKANBO[あかんぼ]

8.鉄欠乏性貧血に気を付ける

妊娠中は胎児を育てる胎盤にも栄養を送らなければならないので鉄不足になり、鉄欠乏性貧血の症状が出る可能性があります。胎盤には鉄が必要不可欠なので、積極的に鉄を摂るようにしましょう。貧血、めまい、動悸などを引き起こしてしまいます。鉄を手軽に摂取できるサプリメント等もありますが、使用する前に医師と相談しましょう。妊娠12週目はお腹の大きさが分からない程度ですが、それでも鉄不足の貧血による転倒は、日ごろの食事から防止するようにしましょう。