赤ちゃん・新生児の笑顔の発達はいつから？笑う理由って何？

新生児微笑は何らかの理由で赤ちゃんの顔の筋肉が緩み、口角が上がり目尻が下がることで微笑に見えると言われています。これは神経の反射から来る生理的なものです。したがって「生理的微笑反射」とも呼ばれます。

ちなみに神経反射とは、不随意運動のことです。たとえば、地面に足の付かない高さの椅子に腰かけ、膝の少し下の部分を叩くとひざ下がピョンと蹴りあがります。これと同じようなもので、赤ちゃんがママの指をギュっと握るのも一種の反射です。（※2）

赤ちゃんは環境が満たされているときに微笑しやすいと説明しました。したがって、医学的にも赤ちゃんは満腹のときに生理的微笑反射を見せやすいということです。

胃が膨らむことで、内臓神経から脳に満腹感が伝達され、脳にある神経核という部分が興奮します。それが顔面の筋肉を引き付けるように動かしているのです。したがって、未熟児で生まれたために点滴で食事をしている赤ちゃんであっても、ミルク後の生理的微笑反射を見ることができます。

赤ちゃんは産まれてくる前、ママのお腹の中でも生理的微笑反射を見せていると言われています。妊娠5ヶ月頃から指をしゃぶる様子を見せてくれる胎児がいますが、生理的微笑反射が出始めるのもこの時期です。エコーで赤ちゃんの笑顔が見られたら最高にラッキーですね。

（赤ちゃんにおっぱいをあげるタイミングについては下記の記事も参考にしてみて下さい）

新生児微笑がなくなり、次に続いて始まる赤ちゃんの笑顔は「社会的微笑」です。ここでは社会的微笑とはいったいどんなものなのか、その特徴や目的などについてご紹介します。

社会的微笑は自分が笑うことで周りから愛情を得られるとする、新生児微笑が発達したものです。今度は目もだいぶ見えるようになった乳児が、人の顔を見ると自分から自発的に微笑をみせるようになります。これはこの時期にパパやママなどの身近な人と同じような表情を作るように、脳からの指令が出ているからです。