生理後のおりものは生理前とどう違う？量・色・臭い等での見分け方！

白いカッテージチーズのようなポロポロしたおりものが出る場合は、「カンジダ膣炎」という病気の可能性が高いです。もし、外陰部に痒みがある場合は、ほぼ間違いないでしょう。治療には、膣内に挿入する膣剤や軟膏、内服薬など、症状に合わせて薬が処方されます。

カンジダ膣炎にかかる原因の多くは免疫力の低下です。カビの一種であるカンジダは、皮膚のあらゆるところにいる常在菌ですが、免疫力が低下したときに増殖します。治療中はもちろん、治療後もバランスのよい食事とたっぷりの睡眠をとり、規則正しい生活を心がけましょう。

（白いおりものについては以下の記事も参考にしてみてください）

悪臭があり、黄緑がかった膿のようなおりものが出る場合は、「淋菌感染症」という病気の可能性が高いです。性行為によって淋菌という細菌に感染される性感染症の1つで、治療には病院での点滴注射や飲み薬が処方されることが多いでしょう。症状がひどくなるまで放置すると妊娠しづらくなる場合があります。早めに病院を受診しましょう。

トリコモナス原虫に感染して発症する「トリコモナス膣炎」という病気も性感染症の1つです。おりものの変化の他に、外陰部に痛みや痒みがあり、気づくことが多いでしょう。治療には、内服薬や膣剤が用いられます。

いつもよりおりものの量が多く、さらに水っぽい場合には「クラミジア頸管炎」という病気の可能性が高いでしょう。クラミジア頸管炎とは、クラミジアという細菌が子宮頸管に増殖して起こる病気で、性感染症の1つです。治療には内服薬が用いられます。治療が遅れると妊娠しづらくなることもあるので、症状が出たら早めにパートナーと一緒に病院を受診しましょう。

生理後も、赤褐色、茶褐色のおりものが続く場合は病気の可能性も考えられます。考えられるのは、子宮頸がん、子宮体がんや、卵管炎、骨盤腹膜炎などです。いずれの場合も、医師の診察が必須となるので、少しでも気になる症状がある場合は早急に病院を受診しましょう。