生理前・生理中の貧血…!原因と対処法は?PMSや妊娠の可能性も?
【医師監修】生理前や生理中に貧血になり、吐き気やめまい、ふわふわ感や立ちくらみなどに悩まされている方は多いのではないでしょうか。ここでは生理前や生理中の貧血の対処法を紹介するとともに、生理前の症状とPMSや妊娠の可能性との関連も解説します。
貧血のようで貧血が理由ではないことも
立ちくらみやめまいの理由が貧血とは限りません。立ちくらみの原因の代表的なものは「起立性低血圧」と「迷走神経反射」です。起立性低血圧は本来、自律神経系の病気の治療中であったり降圧剤や利尿剤を処方されていると起きやすい症状です。生理前は自律神経が乱れやすくなるため病気や処方薬に関わらず起立性低血圧を起こす可能性があります。
迷走神経反射は副交感神経の一部の迷走神経にスイッチが入ると、血圧と心拍数が下がり立ちくらみを起こす症状です。注射や腹痛などの痛みやストレス、飲酒等が迷走神経のスイッチを入れる原因となり、突然気が遠くなってバタンと倒れてしまいます。
めまいとふわふわ感には重大な病気が隠れている場合もあります。生理前と生理中だけのめまいやふわふわ感だけでなく、日常的なめまいは脳の異常やメニエール病が疑われます。日頃からめまいを感じていたり生理前や生理中にさらにふわふわ感がひどくなったりする人は、1度検査を受けておくといいでしょう。めまいの検査は耳鼻科で受けることができます。
生理前や生理中の貧血の対処法
生理前や生理中に貧血になりやすい人の場合、1週間以上は貧血の症状に悩まされることになります。その間どのように対処したら良いのでしょうか。
生理前や生理中の貧血の対処【まずは安静に】
貧血の症状が出ている時に無理に動くと症状は悪化します。安静を心がけましょう。少し座れば大丈夫と思っても、立ち上がった瞬間に立ちくらみやめまいに襲われることも多いです。吐き気やふわふわ感がとれるまで一眠りするのが理想的です。横向きになって両手をついてゆっくり起き上がってみます。症状がひどい時には、無理せず生理休暇をとりましょう。
生理前や生理中の貧血の対処【外出中は怪我や事故に注意する】
外出時に立ちくらみやめまいを感じたらすぐに対処しましょう。ふわふわ感を抱えたまま歩き続けていると怪我や事故を引き起こしてしまうかもしれません。ベンチなどがあれば座る、なければ歩道の端などでしゃがみます。ベルトや首元のボタン、下着の締めつけがきついようならば、できる限り緩めて、足先を解放するために、可能であれば靴も脱ぎましょう。
生理前や生理中の貧血の対処【可能なら水分補給を】
室内でも外出時でも可能な限り、水分をとりましょう。脱水は貧血の原因にもなり、また貧血が脱水を起こすこともあります。生理前や生理中の外出時には吐き気があっても口にしやすい常温のペットボトルの水などを持ち歩く習慣をつけましょう。
増田 陽子
内科医
生理中の脱水症状のために、頭痛が起こる場合が多いです。なのでこまめに水分補給を行いましょう。
生理前や生理中の貧血を予防する方法は?
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