不正出血が続く…!止まらない時の9つの原因と対処法!妊娠や病気かも?

【医師監修】生理の時期ではないのに不正出血が続く事があります。出血が止まらないと何か異常があるのではないかと心配になってしまうものです。あまり不正出血が続くと何か異常がある可能性があります。今回は不正出血が止まらない時の原因と対処法を紹介していきます。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. 不正出血とは?
  2. 不正出血の種類
  3. 不正出血が止まらない時の9つ原因
  4. ホルモンバランスの乱れで不正出血が続く場合も
  5. 不正出血が続く時は妊娠の可能性もあるの?
  6. ピル服用中に不正出血が続く場合も
  7. 更年期には不正出血が続く?
  8. 不正出血が止まらない時の対処法
  9. 不正出血が続く事を自分で防ぐことはできるの?
  10. 不正出血が続く場合は医師に相談しましょう

子宮頸がんは、妊娠した際には必ず行う検査でもあり、子宮の入り口にできるがんです。不正出血やおりものの異常、生理が長引くといった症状が出る可能性があります。しかし、子宮頸がんは初期症状がほとんどないため判断しづらい病気。定期的に検査を受ける必要があります。(※2)(※3)

子宮体がんは不正出血、排尿の際の痛み、性交渉の時の痛みなどを感じることのある病気です。子宮内膜にできるがんで、子宮体がんの場合は不正出血が主な症状になります。不正出血が止まらない場合には検査を受けてみましょう。

増田陽子

内科医/救急医 

子宮頸癌は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスの感染により起こる癌です。性交渉により感染しますが、男性では発症しにくい癌です。

2. 不正出血が止まらない原因【子宮頸管ポリープ】

「子宮頸管ポリープ」とは、子宮頸管に出来る良性の腫瘍のことです。良性なので命に危険はありませんが、デリケートな腫瘍なので運動や性交渉でも出血してしまうことがあります。また、不正出血の原因になることもあり、おりものに血が混じったものが出ることも。病院に行けばその場で切除してもらえることもあります。

3. 不正出血が止まらない原因【子宮内膜症】

子宮内膜は子宮内部だけに存在するものです。その子宮内膜が子宮内部以外のところにできてしまうことを「子宮内膜症」といいます。この子宮内膜症は生理とは別の時期に不正出血を引き起こす可能性があり、癒着や剥離を繰り返してしまう病気です。(※4)

通常子宮内膜は生理の出血と共に体の外に排出されますが、子宮内膜症になると体外に子宮内膜を排出することができなくなり、体内に溜まってしまいます。その結果、炎症や痛みを伴うこともあるのです。その他にもおりものに異常が見られたりすることもあります。妊娠しているしていないに関わらず、10代後半と若い年齢でも今増えてきている病気です。

増田陽子

内科医/救急医 

子宮内膜症は、不正出血以外に性交痛と不妊が特徴です。なので性交時に痛みを感じる場合には、一度産婦人科への受診をおすすめします。

4. 不正出血が止まらない原因【子宮腟部びらん】

びらんとは赤くただれていることを指し、子宮の腟部が赤くただれている状態を「子宮腟部びらん」といいます。子宮腟部びらんはホルモンの影響でできるもので、ほとんどは病気によってできるものではありません。

しかし、びらんの部分はとてもデリケートで刺激や細菌にとても弱く、排尿や性交渉などで赤くただれてしまう可能性が。おりものの分泌が大量になったり、生理とは別の時期に不正出血を起こしたりする原因となることがあるものです。

5. 不正出血が止まらない原因【細菌性膣症】

「細菌性膣症」とは、膣内の細菌バランスが崩れることによって悪い細菌に感染してしまい発症する病気のことです。普段の正常な膣内は、細菌のおかげで酸性に保たれ、悪い細菌が繁殖することを防いでいます。

何らかの原因で膣内の細菌の働きが低下し、膣内に悪い細菌が侵入してしまうことで細菌性膣炎を引き起こしてしまうのです。それによって生理とは別の時期に不正出血を起こしたりおりものに異常が出ることがあります。

6. 不正出血が止まらない原因【萎縮性膣炎(老人性膣炎)】

「萎縮性膣炎」は老人性膣炎ともいい、更年期に入り閉経を迎えた人がなりやすい病気です。更年期に入り閉経を迎えると、膣内の潤いが低下していき、女性ホルモンも低下していきます。そのため膣内部が傷つきやすくなって萎縮性膣炎を引き起こすのです。すると、おりものが減少したり生理とは別の時期に不正出血を起こしてしまいます。

閉経後の性交渉で出血が見られた場合には、この萎縮性膣炎が原因になっている可能性があります。閉経を迎えていない人でも、月経不順や喫煙者、女性ホルモンを抑制する薬を飲んでいたりすると起こる可能性があるものです。若い女性でもなる可能性は十分あり、膣内の感染症の確率を高め、妊娠に影響を与えてしまうこともあります。

7. 不正出血が止まらない原因【性感染症】