生理中にプールは入っていい?悪影響は?入りたい時の対処法と注意点!

【医師監修】予定していた海のレジャーやプールなどと生理の時期が重なってしまい悲しい思いをした方もいるのでは?生理中も衛生面やマナーに気をつけることでプールに入ることは可能です。ただし体調の変化もある時期のため、経血以外に注意すべきポイントをご紹介します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. 生理中にプールは入ってもいいの?
  2. 生理中にプールに入ることで悪影響はある?
  3. 生理中にプールに入りたい時の対処法
  4. タンポンの使い方を知ろう
  5. ピルで生理周期を調整する方法も
  6. 生理中にプールに入る場合の注意点
  7. 衛生面とマナーに気をつけて生理中もプールを楽しもう!

プールに入る前にタンポンを挿入したら、膣周辺についている経血もしっかりときれいにしておきましょう。酸化した経血は雑菌が繁殖しやすいため、プールの水にそれが溶け出すことのないように気をつけてください。これは最低限のマナーです。生理が終わりかけの時期はナプキンを取り替える回数が減りがちになるので、特に気を配った方がいいかもしれません。

プールの前後ではタンポンを取り替えるようにしましょう。取り替えずにプールに入って経血の量が多くうっかり漏れた、なんてことがあると自分自身も恥ずかしい思いをしてしまいます。またプールの水にも雑菌が多いので、プールから出たら新しいタンポンやナプキンに取り替え、清潔を心がけてください。

トキシックショック症候群(TSS)に注意

タンポンの使用時に気をつけることとして「トキシックショック症候群(TSS)」という症状があります。これは8時間以上など長時間使用し続けたり、タンポンの取り替え時に手が清潔でなかったなど、不衛生な状態でタンポンを使用した場合に起こります。

突然の発熱や嘔吐、下痢などの症状が出た場合にはタンポンをすぐに取り出し、医師の診察を受けるようにしましょう。基本的にタンポンの説明書の記載通りに使用していればトキシックショック症候群になる恐れはありませんので安心してください。

増田陽子

内科医

トキシックショック症候群は元々は常在菌だった菌が免疫力低下の時に引き起こす感染症です。稀にしか起こりませんが、発症すると重篤な症状を引き起こします。

ピルで生理周期を調整する方法も

仕事でプールに入る場合や旅行など、予定が決まっているような場合にはピルで生理周期を調整することも可能です。予定の2~3か月くらい前からピルを飲んで調整することになるので、早めに産婦人科で処方してもらいましょう。生理を「早めたい」「遅めたい」のどちらかによってピルの飲み方も変わります。ピルの服用は必ず医師の指示に従いましょう。

ピルといえば避妊のイメージが強いかもしれませんが、生理周期の調整のほかPMSや生理痛の軽減などにも役に立つので、気になる症状があればあわせて相談してみましょう。毎月の憂鬱な時期がピルによって過ごしやすくなることもあります。

(ピルについては以下の記事も参考にしてみてください)

生理を遅らせる・早める薬の効果・副作用は?注意点も!体験談あり

生理中にプールに入る場合の注意点

個人差もありますが、生理中は吐き気、めまい、頭痛、腰痛、眠気などさまざまな症状があることも。水に入ることは全身運動で思っているよりも体力を消耗するため、急に体調が悪くなってしまうことも考えられます。本来生理中は激しい運動は控えるべき時期でもあるので、体の状態をしっかりと見極めて無理のない範囲で行ってください。

「プールに入るのをやめる」という判断も大事

仕事でプールに入る予定のある方は生理で体調が悪くても「やめておく」という選択が難しいかもしれません。しかし水中で体調の急変があった場合、溺れるなどの事故が起こる可能性も。どうしても体調が優れない時には「プールに入らない」という判断をすることも大事です。

生理は病気ではない、と休むことが甘えのように感じてしまう方もいるかもしれませんが、体調不良については周囲にきちんと伝えて相談をしておきましょう。

衛生面とマナーに気をつけて生理中もプールを楽しもう!