生理前のおりもの！におい・色・量の特徴は？あなたの状態は正常？妊娠初期との違いも

茶色く悪臭があるおりものは非特異性膣炎である可能性があります。非特異性膣炎とはおりもの異常がみられるのに、検査を行ってもカンジダ菌、淋菌、トリコモナス原虫などの病原菌が検出されず、病原菌が断定できない膣炎のことです。

非特異性膣炎はストレスや疲れ、デリケートゾーンの洗いすぎで膣内のデーデルライン桿菌（かんきん）が少ない状態となり膣内に雑菌が増えてしまうことで発症するとされています。

主な症状は茶色く悪臭があるおりものが出ることに加え、下腹部痛、排尿痛、外陰部のかゆみなどが挙げられます。放置すると不妊症にもつながるので、これらの症状がみられる場合は早めの受診をおすすめします。

黄色く悪臭があり泡立っているおりものはトリコモナス膣炎の可能性があります。トリコモナス膣炎とはトリコモナス原虫という微生物が膣内で増殖することにより発症する性感染症のことです（※3）。感染経路は性行為によるものがほとんどですが、まれに感染者が使用したタオルや公衆浴場などで間接感染する事例も報告されています。

主な症状は黄色く悪臭があり泡立ったおりものが出ることに加え、性器のかゆみや不快感、排尿時の痛みや不快感が挙げられます。放置すると不妊症にもつながるので、このような症状がみられる場合は早めの受診がおすすめです。

黄緑色で膿状のおりものはクラミジア感染症または淋菌感染症の可能性があります。クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマチスという細菌に感染することで発症する性感染症のことです（※4）。主な症状は黄緑色で膿状のおりものに加え、不正出血や下腹部痛、性器のかゆみなどが挙げられます。感染初期は自覚症状が少ないことも特徴です。

淋菌感染症とは淋菌という細菌に感染することで発症する性感染症のことです。主な症状は上記のようなおりものに加え、不正出血や下腹部痛、排尿時の痛みなどが挙げられます。クラミジア感染症と同様、感染初期は自覚症状が少ないことも特徴です。

クラミジア感染症も淋菌感染症も感染経路は性行為によるものがほとんどです。悪化すると不妊症や子宮外妊娠の原因にもなりますので、これらの症状に該当する場合は早めの受診をおすすめします。

生理前のおりもは不快なことも多いですが、少し対策をするだけでにおいやムレなどを感じにくくすることが可能です。下記では生理前のおりものと上手につき合うため方法を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。