2歳児の夜泣きの原因は?対処法はある?もしかして夜驚症?体験談も
【医師監修】2歳になると治まっていた夜泣きが急に再開することがあります。子育てママやパパは放置できず、イライラがつのることも。しかし、2歳児は心の成長に伴い環境も大きく変化する時期なので、夜泣きは珍しくありません。今回は、夜泣きの原因や効果的な対策についてご説明します。
マキ先生
小児科医
「成長痛」は、正式な診断名ではありません。そもそも、成長痛というものがあるのかどうかもはっきりとは分かっていません。ただし、足が痛いなどという訴えが夜間急に起こることがあることは知られています。あまりにも頻回にある場合には、一度医師の診察を受けるほうが安心でしょう。
2歳児の夜泣きと睡眠の関係
2歳の夜泣きは急な心の成長も原因を考える上でのポイントですが、睡眠も無視できません。それまでスヤスヤと眠っていたのに、急に夜泣きが再開するのは睡眠に問題が生じている可能性も考えられるからです。ただ、睡眠の問題は多くの場合、病気という訳ではありません。2歳児と夜泣きにつながる睡眠は、どのような因果関係があるのでしょうか。
1. 夜泣きと睡眠の関係【2歳は睡眠サイクルが未熟】
2歳児は大人と違ってまだきちんとした睡眠サイクルができていません(※1)。大人は通常、熟睡することができますし、朝になると自然と目覚めるものです。これは睡眠サイクルができあがっているからこそ可能だと言えます。しかし子供の場合、少なくとも3歳ぐらいまで睡眠サイクルが安定しないと言われているのです。
睡眠サイクルがきちんとしていなければ眠りが浅いものになるため、ちょっとしたことで目覚めてしまいます。目覚めた時、周囲に誰も居なければ恐怖感も湧き上がるので夜泣きにつながると考えられるのです。睡眠サイクルは急に安定するものではないので、イライラせずのんびり成長を待つしか無いでしょう。
(睡眠サイクルについては以下の記事も参考にしてみてください)
2. 夜泣きと睡眠の関係【眠れるほど疲れていない】
大人でも疲れていたらぐっすり眠れることが多いでしょう。子供も同じですが、その日一日、あまり動かなかったらどうでしょうか?外にも出ず家の中で絵本ばかり眺めていたり、ゴロゴロしているだけでしたら、エネルギー消費は少なくなります。しかし夜になれば眠らなければなりません。
スムーズに眠れるほど疲れていなければ、なかなか睡眠に入れませんし、入ったとしても浅い眠りになりがちです。そして目覚めて夜泣きになることが考えられるのです。
3. 夜泣きと睡眠の関係【怖い夢】
怖い夢を見た場合も夜泣きの原因になります。夢だったのか現実なのか、2歳児ではまだはっきりとは分かりません。大人でも怖い夢を見た時、あせりながら目覚めることもあるぐらいです。この怖い夢を見たことで夜泣きが起きている可能性も考えられます。
泣きながら「怖い人に追いかけられた」と訴えて来たなら、怖い夢を見た可能性が高いと言えるでしょう。そして怖い夢を見たことの恐怖感が頭に焼き付いてしまうと、次の日に思い出して夜泣きが続くことも考えられます。
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