子供の『ものもらい』の症状・治療法は?放置で自然治癒はNG?登園・登校はできる?

子供が『ものもらい』で目が急に腫れてしまうとびっくりします。このまま放置して治るの、それとも診てもらった方がいいのではと心配になります。子供の『ものもらい』の症状、治療法、放置で自然治癒はNG?登園・登校はできる?、などについて説明します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 子供の『ものもらい』の症状・原因
  2. 『ものもらい』に似ている子供の目の病気
  3. 子供の『ものもらい』は放置で自然治癒するのはNG?
  4. 子供の『ものもらい』の治療法!市販の目薬など
  5. 子供の『ものもらい』で幼稚園・保育園・学校にはいける?
  6. 子供の『ものもらい』でプールは入れる?
  7. 子供に『ものもらい』ができた際の注意点
  8. 「子供の『ものもらい』の予防法
  9. 子供の『ものもらい』について知っておこう

子供の『ものもらい』の症状・原因

ある日突然、子供のまぶたが腫(は)れてしまって戸惑うパパやママは多いでしょう。まぶたの腫れの症状の多くは、ものもらいによって引き起こされます。突然のものもらいも、症状や原因を知っておくと落ち着いて対処できるでしょう。ものもらいの症状と原因を紹介します。

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ものもらいの種類

ものもらいの種類には、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)の2種類があります。それぞれ原因が異なり、治療法も変わるので、まぶたが腫れた時は、麦粒腫か霰粒腫かを見分けることが大事です。(※1)

ただし、見分けづらいケースもあるので、判断が難しい場合には医師の診察を受けた方が安心でしょう。

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麦粒腫の原因と症状

麦粒腫の原因と症状について。原因は細菌感染です。健康な人の手のひらや粘膜などに、常在している細菌である黄色ブドウ球菌などが原因となっている場合が多いでしょう(※2)。このように、健康な人の手のひらなどに常在している菌は常在菌とも呼ばれ、通常は悪さをすることはありません。

しかし、体調不良などで体の免疫力・抵抗力が低下していると、常在菌が悪さをして、結果としてものもらいの症状を引き起こす場合があります。また、不潔な手でまぶたの周辺をこすることも、ものもらいの原因の一つです。

麦粒腫の症状としては、まぶたが赤く腫れてしまったり、痛みやかゆみを感じたりする場合があるでしょう。症状が悪化するにつれて、痛みや腫れの程度が増していきます。かなり症状が進んだ場合には、腫れた個所のまぶたの粘膜側や薄くなった皮膚側から膿(うみ)がでる場合もあるのが特徴です。(※1)

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霰粒腫の原因と症状

一方、霰粒腫の原因と症状について。細菌感染が原因ではありません。まぶたにはまつ毛の生え際の辺りに、油分を分泌(ぶんぴつ)しているマイボーム腺という穴状の場所があります。マイボーム腺は時として油分が詰まってしまって炎症を起こし、目が腫れてくるのが霰粒腫です。(※1)

症状は、白い色のできものや、まぶたの腫れがみられます。麦粒腫とは違って、細菌に感染していないので通常は痛みやかゆみを感じません。細菌感染を併発すると痛みを感じる場合もあるでしょう。(※1)

痛みやかゆみが少なく、色も白っぽいのであれば、霰粒腫の可能性が高くなります。

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『ものもらい』に似ている子供の目の病気

幼児や新生児は、ものもらい以外の病気でも目の充血やかゆみ、まぶたの腫れなどの症状を起こすことがあります。似たような症状を示す病気を知っておくと、見分けるためにも役立つでしょう。

新生児の目の病気

新生児の目の病気に結膜炎があります。新生児のまぶたが腫れた場合はものもらいとは異なり、母親の産道に存在していた細菌に感染したことが原因の可能性があります。生後2日から5日の新生児にまぶたの腫れなどが見られた場合は淋菌性結膜炎が疑われます。(※3)

また、生後2日から14日ごろの新生児にまぶたの腫れなどの異常が認められた場合は、クラミジア結膜炎が疑われます。(※3)

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