排卵と生理の仕組みについて!卵子はどう関係する?
【医師監修】皆さんは排卵と生理の正確な仕組みをご存知ですか?今回は、女性として知っておくべき「排卵と生理の仕組み」「排卵・生理と卵子の関係性」についてご説明します。生理終了後から排卵、そして生理までのサイクルにおいて女性の体にはどのような変化が生じているのでしょうか?
4. 卵胞が変化する
排卵から次の生理が起こるまでの期間が「黄体期」です。排卵後の卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモンを分泌し始めます。基礎体温は高温期になりますが、受精しなかった場合にはおよそ14日ほどで基礎体温が下がって黄体期が終わります。精子と卵子が受精して妊娠した場合には黄体期が継続するため、基礎体温は高温のままです。(※3)
排卵後のおりものの量は徐々に減少し、色もクリーム色で粘り気のある状態に変化していきます。ただ、妊娠した場合にはおりものの量が増えたり、さらさらした形状になったりするケースもみられます。中には受精卵が着床した際の出血によっておりものに血が混じる、ピンク色になるという女性もいます。
(着床出血については以下の記事も参考にしてみてください)
5. 生理(月経)が起こる
「卵子が受精しなかった」「受精卵が子宮に着床できなかった」という場合には黄体がしぼんで消失します。それに伴い、プロゲステロンとエストロゲンの分泌がともに減少していきます。その後生理が始まり、子宮内膜がはがれ落ちて血液とともに体外に排出されます。生理は個人差がありますが、7日間程度続くのが一般的です。
生理前はプロゲステロンとエストロゲンの分泌量の急激な減少により、身体面・精神面において不調がみられやすい時期です。具体的な症状としては下腹部痛や吐き気、だるさやイライラなどが挙げられます。吐き気の症状が続く場合は妊娠初期症状である可能性もあります。生理日予定日を越えても吐き気が治まらなければ、妊娠しているかどうか検査してみましょう。
mari先生
産婦人科医
『排卵』『生理』は妊娠するために、とても大切な通過点です。生理が終わり、排卵、着床し、妊娠が成立するまでの流れや、それぞれの意味を説明していきます。自分の体の仕組みを知ることは、妊娠に一歩近づきます。勉強していきましょう。
(妊娠初期症状については以下の記事も参考にしてみてください)
排卵とは?いつ起こる?
ここまで生理周期における排卵と生理の流れをご説明してきましたが「もっと排卵の仕組みを詳しく知りたい」という方も多いでしょう。そこで、ここからは排卵について起こるタイミングや排卵に伴う体の変化などの詳細をご説明します。「そもそも排卵と生理の違いすらよく分からない」という方も、ぜひこちらをご覧くださいね。
排卵とは、卵巣で育った卵子が排出される現象そのもののことです。「生理のときに排卵しているのでは?」という誤解をしている方もいますが、排卵と生理は全く違います。生理になった時点で卵子はすでに消失しているため、生理と同時に排卵は起きないということを頭に入れておきましょう。
排卵はいつ起こる?
ここからご説明するのは、排卵が起こるタイミングについてです。妊活中の女性は特に「排卵はいつ起こるの?」と気になってしまうものですよね。排卵は生理周期の長短に関わらず、生理予定日からさかのぼって14日前頃に起こります。この点は、排卵後の黄体期が14日間続くことと大きく関係しています。
ただ、生理終了後から排卵までの日数には、個人の生理周期の長さによって差があります。「生理不順だと排卵日が予測しにくい」と言われているのはこのためです。生理周期が一般的な長さの28日より長い場合は生理から排卵までの日数も長く、28日より短い場合は排卵までの日数も短くなります。
排卵に伴って起きる体の変化とは?
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