おりものが黒い原因と対策!病気の可能性も?生理前に出たら要注意!

【医師監修】女性の身体のバロメーターであるおりものが黒い時は、婦人科系の病気の可能性があります。生理がこない時も含め日頃からおりものの量や臭い、状態、色、黒い点があるかなど、よく見ておくことで変化に気づき、身体の不調サインに即座に対応できます。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. おりものが黒いって、どういうこと?
  2. おりものとは?おりものの大切な役割
  3. おりものと身体の周期
  4. 年齢によるおりものの変化
  5. 生理がこない時のおりものの変化
  6. おりものが黒い、黒い点が混ざるのは病気?原因は?
  7. 生理前の黒いおりもの・黒い点は要注意
  8. 黒いおりものが続く時の対策
  9. 変化を見逃さず、黒いおりものが続くなら医師へ相談を

年齢によるおりものの変化

おりものは女性ホルモンの分泌と密接な関係があります。初潮が始まるとおりものが分泌されるようになり、20代〜30代はおりものの周期がもっとも安定し量も増えるでしょう。女性ホルモンの分泌がピークになるためです。

30代〜40代は女性ホルモンの分泌が減少し、おりものの量も減っていきます。閉経後は女性ホルモンの分泌がほとんどなく、おりものの量もぐっと減るでしょう。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/747738344377514206/

妊娠中は赤ちゃんを守るためにおりものの量が増えます。生理がこない場合には、おりものが妊娠しているかどうかの目安にもなるでしょう。

生理がこない時のおりものの変化

生理がこない日が続き妊娠を疑うとき、妊娠検査薬を使いますよね。実はおりものも妊娠の判断材料になるのです。おりものは妊娠すると色や状態が変化しやすくなります。この変化は女性ホルモンの量が増えることが原因で、いつもより黄色や白っぽい色になるのが特徴。状態はトロッと粘性の強いおりものが出る場合が多いです。しかし変化には個人差があります。

また妊娠したばかりの妊娠初期は、受精卵が着床した時に子宮内に傷ができて出血する「着床出血」でおりものが赤褐色、茶褐色になることがあります。生理がこない時は、おりものの変化も妊娠の参考にしてみてください。(※2)

(生理がこない場合、妊娠の可能性がある場合のおりものの変化については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠超初期のおりものの特徴は?色やにおいは生理前とどう違う?危険な状態もある?
着床後におりものが変化する?粘りや白さで妊娠の兆候かどうかわかる?

おりものが黒い、黒い点が混ざるのは病気?原因は?

おりものも生理と同じように周期があり、時期によって色や臭い、量や状態が変わります。黒いおりものや胡椒のような黒い点が混ざったおりものが下着に黒い点のしみのようになって付いていて、驚いた方もいるかもしれません。誰にでもあることですが病気の場合もあります。

まずはおりものの変化が正常なのか、それとも病気のサインですぐに医者に相談すべきなのか、判断するポイントを知っておくことが大切です。

正常なおりものかどうか判断する方法

おりものは身体の様子を教えてくれるサインです。おりものが正常なのかそうでないかを見極めることで、身体の異変にいち早く気づくことができるでしょう。具体的には色や量、状態や臭いの変化で判断します。

子宮の病気や膣や卵巣など生殖器の感染症の恐れがある場合、おりものが黄緑や茶色、黒っぽくなる場合があります。またおりものの状態が水っぽい、ポロポロしている、膿のように見える病気も。おりものの量が通常より極端に少ない場合には女性ホルモンの分泌に何らかの問題起こっていたり、逆に量が多すぎる場合は何かに感染している可能性があります。

おりものの色や量、状態や臭いがいつもと極端に違っている場合は、何か身体に異変が起こっているかもしれないと疑ってみてください。(※3)

病気ではない黒いおりもの