排卵日がずれる原因は?早まる・遅れる場合の対策や予測してタイミングを図る方法も!
【医師監修】排卵日がずれる原因や、〈早まる〉〈遅れる〉場合の原因・対策などを紹介します。排卵日を予測してタイミングを図る方法・生理周期を改善してずれを減らす方法・意図的に排卵日を早める/遅らせる方法も紹介しますので排卵日がずれる原因を知りたい方は参考にしてみてくださいね。
卵胞の発育が早い体質が原因
もともとの体質で、卵胞が早く育つ人もいます。卵胞が早く育てば排卵の準備が早く整いますね。結果的に、排卵日の周期が早まるのです。生理周期が正常で排卵も毎回問題なくあるようなら問題ありませんが、生理の周期が24日未満の場合は卵胞期短縮症という症状かもしれません(※1)。
卵胞期短縮症というのは、卵子がしっかり育つ前に排卵されることです。卵子が未熟は完全に成熟した卵子よりも受精しにくいという傾向があるだけでなく、生理の回数が人よりも多いので貧血になってしまう可能性もあります。
卵胞期短縮症は年齢を重ねて卵巣の働きが低下してしまうことが原因で起きることもあります。長い期間生理の間隔が短すぎる状態が続いているなら医師に相談をしてみてもいいですね。病院に行けば、血液検査や基礎体温のグラフから、卵巣機能の低下で排卵の間隔が短くなったのか、元々の体質で排卵の間隔が短いのかなどを確認することができますよ。
ストレスや体調不良などの原因
体調不良やストレスなどによってホルモンバランスが乱れてしまうと、ホルモンバランスの乱れが原因で排卵日が早まる場合があります。普段は基礎体温が安定してるのに急に変化があったり、排卵日のずれが何か月も続くような場合は、自分の生活を見直す必要があるかもしれませんね。
ダイエットによって排卵日が早まることも考えられます。急に体重が変化することは、ホルモンバランスが乱れる原因になるからです。ダイエットをする場合は、月経が来なくなったり、逆にとても早くなるなど異常が起きていないか、しっかり確認してみてくださいね。
リエ先生
産婦人科医
女性の月経は非常にデリケートで、女性ホルモンはちょっとした環境の変化で簡単に乱れてしまいます。ダイエットや引越し等の生活環境の変化、風邪などでも月経が乱れる人もよくいます。
冷え症が原因
平均体温が36.5度より低い30代以上の女性の場合、冷えが原因で排卵の間隔が早まっている可能性があります。体が冷えていると、体の老化が進んでしまう傾向があります。卵巣まで老化してしまうことは、不妊や生理周期が短くなる原因になりますよ。
冷え性の女性は、更年期を迎えると血流の悪さからさらに冷え性が悪化してしまう可能性もあります。さらに、若いころよりも体力が落ち運動量が減ると筋肉の量が減るので、脂肪がつきやすくなりますね。そのため、一層血流を悪化させてしまうことになります。
10代や20代の頃と比べて筋肉量が減り、太ってしまっている場合、卵巣も冷えてしまっているかもしれません。排卵の周期が少し早まっている程度なら、体を温めて毎日軽い運動をすることで改善できるかもしれませんよ。
黄体機能不全が原因
黄体機能不全というのは、卵巣や脳に異常が起きることで、妊娠に役立つ黄体ホルモンの分泌量が低下する症状です。黄体ホルモンが正常に分泌されないと、排卵の周期が短くなりますね。
排卵をすると基礎体温が上がって高温期になります。この高温期が普通よりも短い場合は黄体機能不全で排卵の周期が短くなってしまっているのかもしれません。
黄体機能不全を改善したい場合、病院に行って黄体ホルモンを補充したり、卵胞を刺激して卵胞の成長を促すなどの改善法があります。自分の力で黄体機能不全を改善したい場合は、ビタミンEを積極的に摂取したり、ストレスの解消をすることをおすすめします。
排卵日が遅れる原因・対策は?
排卵日が遅れる場合は、どんな原因が考えられるのでしょうか?排卵日が遅れる原因と対策を紹介していきます。
(排卵日前後のイライラの原因と対処法については以下の記事も参考にしてみてください)
卵胞の発育が遅いことが原因
卵胞の成長が遅れると、排卵日も遅れてしまいます。卵胞の成長を促すのは、卵胞ホルモンというホルモンの役割です。正常に卵胞ホルモンが分泌されていれば卵胞も正常に成長しますが、卵胞ホルモンの分泌が少ないと、卵胞の成長のスピードは遅くなります。
卵胞ホルモンの分泌が少なくなってしまう原因の1つにホルモンバランスの乱れがあります。通常、脳の視床下部が、卵胞刺激ホルモンというホルモンを分泌することで卵胞ホルモンが分泌されます。
視床下部はストレスの影響を受けやすい部位です。ストレスが原因で卵胞刺激ホルモンの分泌量が少なくなっている場合も、ストレスや疲労を溜めない生活を送ることが大切ですよ。
うまく排卵できていないことが原因
生理の間隔が長くなっている女性の中には、生理が来ているのに上手に排卵できない「無排卵月経」を起こしてる人もいます。女性の体は、脳の視床下部から分泌されるホルモンのはたらきによって卵胞の成長や成熟、排卵などの時期が決まっていきます。
しかし、脳の視床下部はダイエットやストレスや、疲れなどの影響を受けやすい部分です。体に負荷がかかると排卵がなくなってしまったり、無排卵月経をしてしまうことになるのです。決まった周期に排卵をすることができないので、妊娠をしたい女性には不利になってしまうでしょう。
無排卵月経をしてしまう場合、自分で排卵できるように体質を改善することが大切です。漢方やピルを使って、長期的にホルモンバランスを整えることになるでしょう。どうしても早く妊娠したい、という場合には排卵誘発剤を使用して排卵を促すこともあります。
もともと周期が遅いことが原因
生理や排卵の周期は毎月一定の周期で来ていれば、多少遅れる状態でも問題はありません。医学的にも、生理の周期が25日~38日なら問題ないといわれています。
しかし妊娠の確率を上げたい場合、生理周期が長いということは問題かもしれませんね。通常の生理の周期を28日だと考えた時、生理の周期が38日だと、高温期の14日を引いて、排卵まで24日かかっていることになります。
生理周期が28日なら14日周期で排卵ができるので、排卵の間隔が長いと普通の人よりも妊娠のチャンスが少ないということになりますね。1~2年以内に妊娠をしたいと考えているのであれば、産婦人科の医師に相談をした方がいいかもしれません。
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