赤ちゃんが頭をぶつけた時の対処法は？泣かない時や嘔吐の際は？

骨膜下出血というのは骨膜と頭蓋骨の間に起こる出血のことで、「たんこぶ」はほとんどが骨膜下出血による血腫のことです。骨膜は頭蓋骨の縫合部で癒着しています。そのため、骨膜下出血を起こして血腫ができても、頭蓋骨の縫合部を超えて広がることはありません。頭部に強い圧迫があったり、強く打ったりすると起こることがあります。

どちらの場合も頭から落ちる、強くぶつけるなどを防止するような対策をとっておくことが大切です。

（赤ちゃんの泣き止ませ方については以下の記事も参考にしてみてください）

寝返りを打つようになった赤ちゃんやハイハイ、つかまり立ち、ヨチヨチ歩きをはじめると、頭を家具の角で打つ、転んで額を床にぶつける、後頭部からひっくりかえって頭をぶつけた、などはよく起こる事故です。上記に見てきたように頭部をぶつけることは、危険なこともたくさんあります。しかし、親がパニックになっては適切な対処ができません。まずは落ち着きましょう。

あわてずに適切に対処するためには、頭をぶつけた時にどうしたらよいのか、何を確認すればよいのかなど正しい情報を知ることです。

（赤ちゃんの頭については以下の記事も参考にしてみてください）

たとえば、病院に連れて行くにしても、どのような状況で頭をぶつけ、その後、どのような様子であったかを細かく説明すると、診察の手助けになります。簡単なメモを残しておく、携帯電話で写真に記録しておくなど、冷静な行動が必要です。

最初に確認すべきことは、頭をぶつけた時に泣きはじめるか、泣かないかです。その様子を観察することで、正常であるのか、一般的な状況とは少し異なる（注意が必要な）状況なのかを、大まかにではありますが判断することができます。勿論、「泣けば脳に影響はない」「泣かない場合は脳内に何か影響がある」とは言い切れないので注意が必要です。（※1※2）

多くの場合、赤ちゃんは頭をぶつけると泣きはじめます。ここで慌てずに観察しなくてはいけません。泣きはじめるといっても、頭を打った次の瞬間に泣き声があがる、というのではありません。赤ちゃんの多くは頭をぶつけても何が起こったのか理解できずに、驚いた表情でじっとしています。やがて痛みを感じると泣きはじめます。

あるいは、あまり痛くない場合、最初は泣かないことがあります。でも、ママやパパ、周りの保護者が「痛かったねー」などと大げさに騒ぐことに反応して泣きはじめることがあります。まずは、泣きはじめるかどうかを確認し、どのような泣き方なのか、また他の様子はどうかを合わせてチェックしましょう。

赤ちゃんが頭をぶつけて泣いたのを確認したら、その泣き方や泣き止み方も観察しましょう。赤ちゃんが大泣きをしているなら、まず抱っこをして落ち着かせましょう。ぶつけて居たがっているところに手を当てて、笑顔で「大丈夫、大丈夫」と声をかけてあげましょう。

赤ちゃんはぶつけた痛みやショックで泣きますが、その痛みが和らいで気持ちが落ち着いていくとともに、泣き止みます。ところが、いくらあやしても、優しく声をかけ続けても、いつまでも泣き続ける、あるいは泣いている途中で意識が無くなるなどの場合は、すぐに病院で診察を受けてください。脳などへの影響が考えられます。