【医師監修】高温期なのに生理?高温期に出血する原因や妊娠の可能性について

妊娠したい!と思う女性にとって毎月必要な生理。生理が始まることで排卵も起こります。そのために必要不可欠な基礎体温測定ですが、高温期と低温期あり、この高温期に出血した場合の原因や妊娠の可能性についてお悩みの方にご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 女性に必要な生理について知らないことも多い!?
  2. 要注意!高温期なのに生理!
  3. そもそも基礎体温って?
  4. 基礎体温の高温期と低温期について
  5. 生理が起こるには女性ホルモンが必要!?
  6. 高温期に起こる身体の変化について
  7. 高温期に原因不明の出血!?もしかして妊娠?
  8. どれくらいの高温期の日数で妊娠の可能性があるの?
  9. 生理と間違えやすい出血
  10. 身体のSOSサインは基礎体温をつけよう!

生理に必要なエストロゲンについて

エストロゲンは400以上の機能があります。主に女性らしい身体を作り、妊娠に備えて子宮内膜を厚くする機能です。感情や自律神経、脳の働きに影響を与え、基礎体温を下げる効果もあります。肌を美しく保ち、身体のバランスを整え、精神を安定させるなどの働きもあります。

分泌時期としては生理終了後〜排卵前で、分泌が多い時期は体調が良いこともあります。卵胞から分泌され、分泌のピークを迎える頃に受精をする準備は整えられます。

エストロゲンが多く分泌されると基礎体温は通常時の体温になります。また子宮内膜を増殖させ、排卵期の分泌液を増やします。更年期後は、卵巣機能が低下し分泌量が少なくなります。

生理に必要なプロゲステロンについて

プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンです。食欲増加させ受精卵が着床しやすい状態を整えます。分泌時期は排卵後〜生理予定日で、分泌が多い時期は体調不良になりやすいです。ステロイドホルモンの一種で、黄体ホルモンとも言います。卵巣の黄体から分泌され妊娠時には妊娠中期以降は胎盤からも分泌されます。

プロゲステロンは代謝作用に必要不可欠です。このホルモンは妊娠成立を促し、受精卵が着床しやすいように子宮内膜に作用します。妊娠不成立の場合は排卵する約14日後に分泌機能が低下し、子宮内膜が剥がれ落ちて出血します。

2つのホルモンの関係性が生理につながる?

女性の身体は女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)によってコントロールされています。通常はこの2種類のホルモンによって28日周期の月経サイクルが作られ、妊娠するための準備が整います。

しかし女性ホルモンは様々な体調不良を引き起こす場合もあります。例えば生理痛やPMSです。生理予定日前後の生理痛やPMSはホルモンのバランスに関係しています(※5)。症状が重い方や生理予定日前のPMSに悩まされている方は病院などに相談してみましょう。対策としては毎日摂る食事に穀物類や根菜類を取り入れ温かいカラダを作ることもおすすめです。

カズヤ先生

産婦人科医

穀物類や根菜類を積極的に取り入れることによってPMS改善につながるという点については明確な医学的エビデンスはありません。あくまでこのように考えている方もいらっしゃる、という紹介になります。

(生理痛については以下の記事も参考にしてみてください)

生理痛を和らげる飲み物は?編集部のおすすめ10選!【口コミ多数】

高温期に起こる身体の変化について

高温期の時、身体がポカポカしたりイライラしたりする場合があるでしょう。また通常とは異なる症状が起きることもあります。ここからは高温期の身体の変化についてご紹介します。

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