排卵日はおりもので特定!量や粘り気に特徴が?排卵日前後の変化は?

【医師監修】おりもので排卵日が予測って知っていましたか?排卵をすると、おりものは排卵の特徴を持ったものに変化します。おりものの特徴を知り、毎日しっかりおりものを確認することで排卵期がわかるようになります。排卵日を予測できるので妊活の強い味方になってくれると思います。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. おりものって一体なに?
  2. 排卵日のおりものの特徴とは?
  3. おりもので排卵日の前後がわかる
  4. おりものの特徴を日々チェックしよう!
  5. 実は排卵日に性交は遅かった!?
  6. おりもの以外の排卵日のサインとは?
  7. こんなおりものは注意!その特徴とは!
  8. おりものからの身体のサインを見逃さないで

おりもので排卵日の前後がわかる

おりものの特徴を理解していても、排卵日なのかどうか最初は分かりにくいものです。おりものは、排卵日の前後でも特徴が変化します。排卵日の前後日を把握しておくことで、余裕を持って排卵日を迎えることができるでしょう。

排卵日の前後におりものはこんなふうに特徴も変化

おりものは排卵日を中心として、生理終了・次回の生理・排卵前と状態が変化します。生理開始から8〜10日頃、まだおりものの量は少ないです。ただし生理直後のため、茶色の血が混ざることもあるでしょう。生理開始日から10〜12日頃になると、排卵日が近付くため膣内の水分が多くなり、サラサラとしたおりものがたくさん出るようになります。

生理開始日から14〜17日(排卵期)、人によっては排卵日の2〜3日前から、卵白状のおりものが出始めます。いつもと違う卵白のようなおりものに驚くかもしれませんが、問題はありません。卵白のような独特な粘りの正体は、頚管粘液と呼ばれるものです。その後、糸を引く程粘度の高いおりものが出始めた頃が排卵日となります。

リエ先生

産婦人科医

おりものは生理周期によって性状が異なり、大きく3つに分けられます。しかし、正確には生理周期で異なるのは頚管粘液という子宮口付近にある粘液で、実際に私たちが目にするおりものとは異なります。

おりものの特徴を日々チェックしよう!

おりものを定期的にチェックしていますか?毎日きちんと観察していると、おりものの色やにおい、粘度が日々変化しているのがわかります。あなたの健康や妊活のためにも、おりもののチェックを習慣にしましょう。

おりもの特徴を見ながら排卵日を見分けよう!

基礎体温を測るときとと同じように、おりものも同じ時間に確認しましょう。そうすることで、小さな変化にも気づきやすくなります。毎朝簡単に確認するために、寝る前にパンティライナーなどを付けるようにしてください。

そして朝のトイレのタイミングで「おりものに血が混ざって茶色になってないか」「粘度が高くないか」「においはないか」などをチェックしましょう。確認を続けていると、おりものの変化によって排卵日や生理の予測がつきやすくなります。

(生理前後のおりものについては以下の記事も参考にしてみてください)

生理後のおりものは生理前とどう違う?量・色・臭い等での見分け方!
おりものが黄色の原因と対処法!病気の可能性も?かゆみを伴うと危険?

実は排卵日に性交は遅かった!?

排卵日の直前になるとエストロゲンの分泌がピークに達し、透明のゼリーのような、よく伸びるおりものが多くなります。妊娠しやすいのはこの時期です。しかし射精された精子は2〜3日と寿命があります。妊娠する確率を上げるには、排卵前に性交を行うようにしましょう。卵子が排卵されるときには、精子が子宮内で待っているという状態にしてあげると良いです。(※1)

そのときに注目して欲しいおりものの種類は「卵白のようなおりもの」です。卵白のような粘り気の働きにより、精子が子宮へ運ばれやすくなります。特徴はとろっとしていて粘り気が高く、水に溶けにくいことです。卵白のようなおりものが出る排卵前や排卵日直前は、妊娠しやすい時期と言って良いでしょう。

(妊娠しやすいタイミングについては以下の記事も参考にしてみてください)

一番妊娠しやすい日は?計算して排卵日を特定できる?
排卵検査薬の使い方!正しいタイミングで妊娠しやすい時期を見極めよう!