生理中に太る…原因と対策!生理前・生理中の体重増加はいつから戻る?

【医師監修】女性にとって生理前、生理中は、体や心の変化が大きいですよね。生理痛や頭痛、イライラする、食べる量が変わらないのに太る、貧血…など人によって様々な症状が現れます。今回は、私も以前悩んでいた、生理前・生理中に太る原因とその対策をご紹介します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. なぜ生理前・生理中は太るの?
  2. 生理に関係する女性ホルモン
  3. 月経前症候群(PMS)とは?
  4. 生理前・生理中に太る原因
  5. 生理前・生理中の体重増加はいつから戻る?
  6. 対策1. 生理中の食事で太るのを軽減!
  7. 対策2. 生理中の運動で太るのを軽減!
  8. 生理前から太るのを予防
  9. 生理前・生理中に太るのはみんな同じ!

なぜ生理前・生理中は太るの?

生理前や生理中の体重増加に悩んでいませんか?太ったからと慌てて食べる量を減らす人もいるかもしれませんね。しかし、生理前・生理中の無理な食事制限はかえって逆効果になることがあります。今回は、生理前・生理中に太る原因と太らないための対策、いつから体重が増えていつ戻るのか詳しく説明していきます。

生理に関係する女性ホルモン

生理前や生理中の体重増加には、女性ホルモンが大きく関わっています。女性ホルモンとは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のこと。生理がくるのも、妊娠・出産ができるのもこの2つのホルモンの働きによるものです。(※1)

妊活中の女性にとって黄体ホルモンは重要ですが、この黄体ホルモンが生理前や生理中の体重増加の原因でもあるのです。

卵胞ホルモン(エストロゲン)とは

卵胞ホルモン(エストロゲン)は女性らしい体を作り、着床に備えて子宮内膜を厚くすることで妊娠の準備をする働きを持っています。分泌量が増えるのは生理後から排卵期かけて。エストロゲンの分泌が多い時期は、脂肪が燃焼されやすくなります。生理後はダイエットの効果が出やすいと言えますね。

黄体ホルモン(プロゲステロン)とは

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、妊娠しやすいように子宮環境を整え妊娠を継続させる働きを持っています。排卵後から次の生理が始まるまでは黄体ホルモンが優位。この時期、体は栄養や水分を蓄えようと代謝を下げます。そのため、体が水分を溜め込み、体重が減りにくくなります。生理前に太るのはこのホルモンの影響なのです。

増田陽子

内科医

太るというか、浮腫(むくみ)やすくなるのはこれが原因です。

月経前症候群(PMS)とは?

頭痛や便秘、吐き気など体の症状。心の症状ではイライラしたり落ち込みやすいなど。生理前におこるこれらの症状が月経前症候群(PMS)です。ホルモンバランスの変動や他の要因が複雑に絡み合っておこります(※2)。ストレスや食生活・嗜好品、体力・免疫力の低下によって症状が重くなることもあるようです。

普段の生活習慣を整えることで、月経前症候群の症状でもある体重増加も抑えられるでしょう。PMSの症状の多くは生理が始まると治まりますが、体重増加は生理中も続くことが多いようです。増えた体重がいつ戻るのか気になりますね。後ほど解説します。

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生理前・生理中に太る原因

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