生理前・生理中の腰痛の原因と対処法！予防も大切！PMSや妊娠かも？

生理前の不快症状の総称「PMS」をご存知ですか？生理前になると、いつもは気にならないようなことにクヨクヨしたり、肌の調子が悪くなったり…そして生理が始まるとそれらの症状がピタッと終わる、という経験は女性なら誰しも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。

生理前の腰痛も、PMSに関連しています。ここでは、PMSについて説明をしていきましょう。

PMSとは「月経前症候群」といい、生理前に起こる「胸が張ったような感じ」「気持ちが落ち込みやすくなる」などの不調の総称のことです。PMSは生理、そして排卵に関わるホルモンのバランスが変化することで起こり、生理前の腰痛もPMSの一つであると考えられます。症状は、毎月ひどい方もいれば、ある日急にひどい激痛に悩まされる方も多いようです。（※2）

また、PMSの症状を抱える女性は全体の50～80%という報告がありますが、治療対象となるのは5～7%程度といわれています。（※2）

PMSは先ほども述べたように症状は人それぞれですが、代表的な症状をいくつかご紹介しましょう。症状の多くは、イライラしたり腹痛、腰痛、頭痛、眠気などがあります。他にも胸の痛みや張り、ニキビなどの肌荒れ、食欲が増すなど、症状はさまざまです。

どのような症状がいつから表れるのかは、人にもよりますが、産婦人科学会の定義では生理前の3～10日間とされています。（※2）

（PMSについては以下の記事も参考にしてみてください）

赤ちゃんがほしいと願う女性にとって、生理がきてしまう予感は少し悲しいものがあるかもしれません。しかし、妊娠したばかりの妊娠初期にも、腰痛が現れる場合があるのです。

「腰痛が始まったからといって、もうすぐ生理がくるわけではない？」「妊娠の可能性はどれくらい？」「妊娠していたら、いつから腰痛が現れるの？」「生理前の痛みだと、いつから腰痛が始まるの？」「生理の兆候の腰痛との違いは？」など気になることはたくさんあるでしょう。ここでは、妊娠初期の症状の腰痛について解説をします。

プロスタグランジンが原因となって現れる生理前・生理中の腰痛に対して、妊娠初期に感じる腰痛はリラキシンというホルモンが原因となって起こります。リラキシンは、これから出産を迎える妊婦さんの骨盤を広げ、赤ちゃんが生まれやすくする作用がありますが、この骨盤を広げる作用が、腰痛となって現れる場合が少なくないのです。

痛みの原因が違うものの、個人差があり、どちらの痛みなのか判断するのは難しいでしょう。しかし、始まる時期には、違いがあるといわれています。生理前の腰痛が、排卵直後～生理開始後2、3日で現れるのに対し、妊娠初期の腰痛はいつから始まるかというと、「生理予定日」頃から始まることが多いようです。

腰痛の始まるタイミングだけで、妊娠の可能性があると決めるのは難しいことです。基礎体温や生理周期、また生理前の症状を普段から把握しておくと、いつから生理が始まるのか、また腰痛がいつから出始めたかなどを把握することができ、妊娠の可能性を知る一つのヒントとなるでしょう。

（妊娠初期の腰痛については以下の記事も参考にしてみてください）

女性は何十年もの間、毎月生理がやってきます。時には不快な症状を伴ったり、妊娠を望む女性にとっては憂鬱な気持ちも増すこともあるでしょう。しかし、妊娠準備を体がしてくれるからこそ、ホルモンバランスの変化が起こり生理がくるのです。

頑張っている体をいたわりながら、「いつから腰痛が出たか？」など小さな変化を見逃さず、自分の体と向き合ってみましょう。そして、生理前・生理中の腰痛や、その他の不調とも上手く付き合っていけるように工夫してみてはいかがでしょうか。