授乳中は生理がこない？来たら母乳の味や量に影響が？再開はいつ？

産後の生理が再開すると「妊娠前より生理痛がひどい」「産後から生理不順になった」というように、妊娠前の生理と差を感じることもあります。産後のホルモン分泌が安定するまでは、生理不順や生理痛など症状の変化はよくあることです。では、ここから「妊娠前と比べて産後の生理がどう変化するのか」についてご説明します。

産後の生理が再開したばかりの時期は、ホルモン分泌が安定しないことが原因で生理周期が乱れがちです。「これまで定期的に生理が来ていたのに、生理不順になってしまった」という方も少なくありません。数周期の間様子を見ていると元に戻ることが多いのですが、あまりにも長い間生理不順が続くようであれば病院を受診しましょう。

こちらの女性も、産後の生理不順に悩んでいます。生理不順の中にはひと月に生理が2回起こる「頻発月経」などの病院で治療が必要なものもあります（※4）。生理不順の症状もさまざまですので、気になることがあれば病院で相談するのがおすすめです。

（生理不順については以下の記事も参考にしてみてください）

産後の生理では、経血量や生理痛が妊娠前に比べて変化するケースが多くみられます。「経血量が増えた」「生理痛が軽くなった」という変化は、出産によって子宮口が開いたことで経血が排出されやすくなったために起きるものです。逆に「生理痛がひどくなった」という変化は出産の際に開いた骨盤が元に戻らず、歪みが生じているために起こると言われています。

妊娠前の生理痛が非常に重かった場合でも、出産によって軽くなることがあります。これには先ほどご説明した体の変化だけでなく、産後のホルモンバランスや生活環境の変化も大きく影響していると言えるでしょう。

こちらの女性は、妊娠前に比べて経血量や生理痛が軽くなりました。産後は子育てで体の負担も大きいので、生理の不快な症状が軽減されるのは嬉しいものですよね。

（生理痛については以下の記事も参考にしてみてください）

今回は授乳中に起こる生理が及ぼす母乳への影響や、産後の生理の再開時期などについてご説明しました。授乳中の生理は母乳の量や味に影響を及ぼしますが、赤ちゃんに与えても問題はありません。また、産後の生理の再開時期は個人差があります。人と比べて焦ってしまう方もいるでしょうが、できるだけリラックスして生理再開を待ちましょう。