【医師監修】デュファストンの効果と副作用！生理周期や基礎体温に変化が？体験談あり

デュファストンの服用は基礎体温が高温期に入ってから。それも高温期に入ってすぐではなく3～4日経ってからの方が大きな効果が見込めます。またデュファストンを飲むのを忘れたということもあるでしょう。その場合いつ飲めばいいかというと、気づいた時すぐです。

ただし、2回分を1度に服用するようなことはやめましょう。服用の間隔が短くなってしまう場合は、1回分の服用を飛ばしてもらって結構です。どんなお薬でもそうですが使用量は必ず守りましょう。

デュファストンは生理周期を整えてくれるお薬です。通常、生理周期は25～38日（※3）とされていますが、この生理周期が長すぎたり短すぎたりする方がいます。これが生理不順と呼ばれる現象です。そこで人工的に生理を誘発することにより、生理周期を一定の間隔にします。

デュファストンには基礎体温の上がる高温期を長引かせる効果がありますが、服用後10日程度すると基礎体温が下がるので低温期に入ったことがわかります。これは生理が始まりそうだという前兆です。

（生理不順については以下の記事も参考にしてみてください）

デュファストンの服用中に「生理（月経）が来ない」と不安になる方も多いでしょう。いつ生理が来るのかというと、服用中ではなく服用をやめてからです。

生理は不要になった子宮内膜がはがれ落ちて体の外へと排出される現象。デュファストンはプロゲステロン（黄体ホルモン）を増やしてくれるお薬です。そして、卵巣で作られたプロゲステロンが、子宮内の子宮内膜を厚くしてくれます。そのため、服用中に生理が来ないのは自然なことです。生理がくる時期は服用をやめてから3〜6日が多いようです。

生理が遅れること自体には大きな心配はありませんが、何日経っても生理が来ない場合は、妊娠している可能性もあるので、思い当たる時は妊娠検査薬で検査してみましょう。

生理痛がひどいと心配になるでしょうが、普通の痛みならば大きな心配をする必要はありません。ただし、あまりに痛みがひどいので産婦人科を受診したら、子宮内膜症だったという報告もあります。

子宮内膜症というのは子宮の病気の一種で、子宮内膜が本来あるはずのない場所にまでできてしまうことです。生理痛がひどい場合やあまりにも心配な時は、必ず産婦人科を受診しましょう。

（生理痛については以下の記事も参考にしてみてください）

デュファストンの服用後の副作用で基礎体温が下がるのを心配する方もいますが、基礎体温にはほとんど影響がありません。デュファストン自体に体温を上げたり下げたりする効果はないためです。ただし、基礎体温の高温期を長くする効果はあります。デュファストンを服用中に基礎体温が下がるようでしたら、そろそろ高温期が終わり生理が近づいているサインです。

それから、まれにですが子宮内膜症の可能性もあります。普段の基礎体温よりも高い熱が続いて下がることがない時は、子宮内膜症になっていることがあります。心配な時は医療機関を受診しましょう。

（基礎体温については以下の記事も参考にしてみてください）