子作りの最適な頻度とは?一般的なセックスの回数や妊娠確率は?

【医師監修】妊活の基本とも言えるセックス。子作り目的となるとわからないことばかりで周りにも聞きにくいですよね。どれくらいの頻度で、どのタイミングで子作りすれば、妊娠の確率が高くなるのでしょうか。妊娠確率、子作りのための理想的なセックスの頻度と回数についてご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 子作りにおいて重要なのは?頻度は?
  2. 子作りに必要不可欠な精子と卵子
  3. 子作りのカギは精子と卵子の質
  4. 子作りにおいてタイミングは最重要
  5. 子作りのためのセックスと頻度
  6. 子作りの成功とメンタルの意外な関係
  7. 子作りは二人三脚

妊娠の機会を強めるという観点から考えると、むしろマイナス効果が生じてしまうかもしれません。現実に、性交の回数と妊娠の確率の関連を調査した研究があります。

それによると、1週間に1度の性交からは周期毎の妊娠の確率は15%でした。1日毎の性交からは33%、連日の性交からは37%という結果に。連日性交したところ妊娠率が上昇しているのがわかります。セックスに積極的であればあるほど、妊娠の確率は高くなるでしょう。

カズヤ先生

産婦人科医

性行為の頻度と、妊娠率には正の相関はありますが、不妊治療中の患者さんで排卵日を特定してタイミング療法や人工授精を行う場合は、その最良のタイミングまでに2〜5日までの禁欲生活を勧められる事もあります。 あまりに連続した性行為だと、最適なタイミングでの精子の濃度現象などが認められるからです。

子作りの最低頻度は5日おき

仕事疲れもあるし、毎日セックスするのは正直負担…そんなカップルもいるでしょう。ある程度の精子濃度を保っていれば、少ないセックス回数でも妊娠に繋がる可能性はあります。

男の人の禁欲継続期間は長くなるほど精子の品質が上がります。妊娠の確率も上昇すると確認されていますよ。その反対に5日を超える禁欲期間からは、精子数が減ることなども明白になりました。

つまり5日以内であれば、精子数が著しく減ることはありません。精子の質の維持を考慮にいれても、2~3日に1回ほどの回数が最低頻度であるといえます。ただし卵子の寿命はとても短いので、排卵日はしっかり特定しておきたいですね。

子作りの頻度は排卵日前に高くする

排卵日を予測し特定できれば、妊娠を希望しているカップルはセックスを行いますよね。その際、セックスのタイミングは排卵日当日よりも排卵日2日前から前日がベストです。

最初に卵子が排卵されて精子と出会う卵管膨大部へ到着します。そこに精子が待っていた、という状態を保つことこそが一番妊娠の確率を上げることにつながるのですよ。より確率の高い子作りを目指しましょう。排卵日の2日前とその前の日、当日とセックスの頻度を高めても良いですね。

積極的な子作りの頻度、それでもやっぱり難しい!?

たとえ毎日セックスをして熱心に子作りに励んでも、すぐさま妊娠に繋がるとは限りません。妊活を初めてすぐ妊娠するかもしれませんが、それはかなりラッキーなこと。一般的には数か月かかって妊娠につながることが多いようです。

セックスの頻度と精液濃度

焦りは禁物ですが、わずかでも確率を上昇させておきたいものですよね。多くのカップルはセックスの数を増加させる傾向にあります。イギリスで40分以内に続けて精液を採取し、その検査結果を比較する研究が行われました。

結果、精子濃度の違いは確認されませんでした。活動率や正常精子形態率は1度目と比較すると2度目の方が良質に。続けて採取することにより良化されたことがわかります。一方で、精液量は2度目の方が減少傾向に。複数回セックスすると精液量は減少しますが、精液濃度が薄まることはありません。むしろ精子の品質が向上することがわかりました。

子作りの頻度と自然妊娠の確率

子作りのためにこれ以上ない努力をしていても、なかなか子宝に恵まれないこともあります。自然妊娠の確率とはどれくらいなのでしょうか。実際に、健全な20~30代の男女が排卵日どおり性行為をしても、妊娠確率は約20~25%だということがわかっています。自然妊娠率を年齢別の資料を見てみましょう。

●25歳~30代前半…25~30%
●30代後半…18%
●40代前半…5%
●40代後半…1%

出典:https://www.pinterest.jp/pin/849773023425541002/

一番ピークでたった30%。かなり低い数字がでていますね。そして1周期あたりでみると、妊娠の確率は20%という研究結果が出ています。タイミングを計っていても妊娠すること自体がほぼ奇跡に近いといえるでしょう。もちろん子作りの頻度や回数も大切です。パートナーとリラックスした気持ちで子作りを楽しみましょう。(※2)

カズヤ先生

産婦人科医

このデータからもわかりますが、一般的に自然な形での妊娠は確率的には少ないのです。 ですので、御自身で妊活されていたとしても一回の排卵のチャンスで妊娠しなかったとしても大きな問題はありません。 約1年、妊娠にチャレンジしても妊娠に至らなかった場合は、不妊症として産婦人科医に相談してみるのも良いのではないでしょうか。