生理前に胸が痛い・張る…!原因と対処法は?病気の可能性も?
【医師監修】生理前の胸が痛い症状や張り、原因が分からないと不安ですね。また、辛い症状は緩和したり予防したいものです。生理前の胸が痛い症状や張りには様々な原因があります。また、原因によって対処法も様々です。適切に対策することにより、予防ができるので参考にして下さい。
40・50代で生理前に胸が痛いのは更年期障害?
閉経の前後5年間を合わせた10年の期間を「更年期」と呼びます。更年期には卵巣機能が徐々に低化し、女性ホルモンのエストロゲンが減少していきます(※2)。そのため生理周期も不安定になり、生理前に胸が痛む症状がひどくなるケースもみられます。「40・50代から生理前に胸が痛むようになった」という方は、更年期障害の可能性が高いと言えるでしょう。
また、更年期に生じる胸の痛みの原因としては乳腺疾患も挙げられます。さらに狭心症、心筋症などの心臓病が隠れている可能性も否定できません。症状が長期間続く、今までにない痛みを感じるといった場合には早めに病院を受診するようにしてください。
リエ先生
産婦人科医
PMSと更年期障害は症状は似ていますが、原因は全く違います。PMSは主にプロゲステロンの分泌が増えることで起こりますが、更年期障害はエストロゲンの分泌が減ることで起こります。どちらも飲み薬で症状を和らげることが可能です。
生理前に胸が痛い・張るときの対処法は?
ここからご説明するのは、生理前に胸が痛い・張るときの対処法についてです。生理前の期間には胸が痛い・張るといった症状に悩まされがちですが、正しく対処すれば痛みや張りが解消することもあります。こちらでご説明する対処法を参考に、PMSによる胸の痛みや張りと上手く付き合いましょう。
(PMSの対処法については以下の記事も参考にしてみてください)
生理前に胸が痛いときのブラジャーの選び方
身体が締め付けられるきついブラジャーを着けると、胸周りが血行不良になりがちです。血行が悪くなるとPMSによる胸の痛みや張りが悪化しやすくなります。生理前や生理中の期間は、締め付けの少ないノンワイヤータイプのブラジャーを使ってみましょう。また、普段のブラジャーよりワンサイズ大きいものに変えることで症状が緩和する方もいます。
姿勢に気を付ける
悪い姿勢を続けることも、胸周りの血行不良に繋がります。特にデスクワークが多く、長時間悪い姿勢で座っている女性はPMSによる胸の痛みを感じやすいと言われています。日頃から姿勢には気を付けるようにしておきましょう。「同じ姿勢が続いているな」と感じたら、体を伸ばしたりこまめに動かしたりして血行不良を解消するようにしてくださいね。
服装に配慮する
生理前に胸が痛い・張るときにはブラジャーだけでなく服装にも配慮することが重要です。胸周りが冷えるような服装をしていると血行が悪くなり、胸の痛みや張りが悪化する場合があります。「PMSがいつもよりひどい」と感じているときは特に、胸周りが露出した服装は避けて上着を着用するなどの工夫をしましょう。
生理前の胸が痛い症状を予防するには?
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